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そもそもヤンデレとは?
ヤンデレとは「病んでいる」と「デレ」を合わせた造語です。恋愛関係で、病んだ愛情表現をする人を指して使われます。ヤンデレと同じようなニュアンスで使われる言葉に「メンヘラ」がありますが、こちらは心に問題を抱えている人に対して使われるネットスラングです。
どちらも似たような意味合いの言葉で、混同されることもありがちです。しかし、メンヘラはもっぱらその人自身の病んだ状態を表すのに対し、ヤンデレは恋愛対象への愛情表現が病んでいることを表しています。
メンヘラは自分を一番と考え、自己中心的です。いつも自分の欲求を満たすことを考えています。一方、ヤンデレは相手が一番で、何事も相手を中心に考えすぎてしまいます。
どちらも心を病んでいることで共通していますが、恋愛表現は正反対です。メンヘラはとにかく構ってもらいたくてわがまま。一人になるのが嫌なので、浮気もしてしまいます。追いかけられたいタイプと言っていいでしょう。
対するヤンデレは、一人の人に依存します。その人だけに構ってもらいたいので浮気はしません。こちらは追いかけるタイプになります。
あなたの「ヤンデレ」度は何パーセントか診断しよう!
自分がヤンデレなのではないかと気になる人は、「ヤンデレ」度の診断を受けてみましょう。10の質問に答えることで、あなたの「ヤンデレ」度は何パーセントなのかわかります。80パーセントを超えていたら要注意。「ヤンデレ」度がかなり高いと言えるでしょう。この記事で紹介する対処法を試してみてください。
あなたの「ヤンデレ」度は何パーセントか診断しよう!
100人にアンケート!あなたの周りに「ヤンデレ」はいる?その特徴は?
20代〜40代の男女100人を対象に、周りに「ヤンデレ」だと感じる人はいるかというアンケートを実施しました。その結果が次の通りです。
周りにヤンデレだと感じる人がいると答えた人は、意外に多く78%です。8割近くの人の周囲にヤンデレに見える人がいるということで、ヤンデレと思われる人の割合はかなり高いということがわかります。本当のヤンデレだけでなく、その予備軍と思われる人が多いともいえるでしょう。
ヤンデレの特徴で一番多いのは「独占欲(束縛)が強い」
アンケートでは、「ヤンデレ」と聞いてどのような特徴をイメージするかについても聞いています。その結果が、上のグラフの通りになりました。「独占欲(束縛)が強い」「愛情表現が度を超えている」などが上位を占めています。第三者から見ても、その特徴はかなり印象に残るということでしょう。
また、5つ以上の特徴があげられている結果を見ると、ヤンデレとは言ってもイメージは人によってさまざまだということがわかります。
それぞれの特徴について、口コミを交えながら詳しく見ていきましょう。
ヤンデレの特徴5選!みんなの詳細エピソードも!
アンケートで回答の多かったヤンデレの特徴5つについて、回答者のエピソードとともに紹介しましょう。
独占欲(束縛)が強い
「独占欲が強い(束縛)が強い」という回答が一番多く、約30%になりました。ヤンデレは自分に自信がないため、必要以上に相手を束縛しようとします。独占していないと、他の人に奪われてしまうと恐れているからです。
恋人が他の異性と関わることが許せない、自分だけを見ていてほしいという気持ちが強くなると、相手を束縛する行動に出たりします。
アンケートの回答を見てみましょう。
「恋人のLINEに入っている異性を全員ブロック」

独占欲が強すぎて、彼が女性と関わるのを一切許せないということですね。女性の友達がいるのは普通のことですが、それも許せないとなるとかなりのヤンデレと言えます。しかもLINEを勝手に操作して全員ブロックしてしまうのはやりすぎと言えるでしょう。仕事関係の女性がいるかもしれず、彼氏も困ってしまいますね。
「同窓会の飲み会で異性が横になっただけでかなり怒られた」

彼氏がヤンデレな人の口コミです。愛情があるのはわかりますが、そばに男性がいるだけでも怒るのは独占欲が強すぎますね。社会生活で異性と関わる機会はたくさんあり、接触することもよくあるでしょう。それも許せないのは病的と言えるでしょう。
「恋人がどこにいるのかを把握したがる」

GPSを持たせてまで監視しているのは、常識を超えていますね。相手を信用していないということにもなります。このように束縛が激しいのは、男性に多い傾向があります。束縛することが当たり前のように思っているので、抵抗すると「やましいことがあるのか」と逆上することもあるので、厄介ですね。
「SNSを監視してくる」

ヤンデレに多いのが、SNSでの監視です。SNSは私生活や本音がわかりやすく、どのような交友関係があるかもわかります。監視には使いやすいでしょう。ヤンデレは自分に自信がなく、相手への愛情が強すぎるため、恋人が今何をしているのかがとても気になってしまうのです。
アカウントを探してまで監視するのは、かなり度を超えていると言えますね。異性と連絡を取り合うのではないかと疑心暗鬼になっているのでしょう。ここまでくると、もう立派なヤンデレと言えそうです。

別れた後も監視しているのは、ヤンデレを通り越してストーカーになっていますね。別れたのも、ヤンデレが原因だったのかもしれません。こうなる前に、自覚して対処することが必要になります。

アカウントを乗っ取るのは犯罪です。こうなると、ヤンデレだからでは済まなくなります。行動がエスカレートしないためにも、ヤンデレを自覚することが大切ですね。
「相手から返事が来るまで連絡を送る」

ヤンデレは相手への愛情が強いために、送る文章も長文になりがちです。伝えたい気持ちがたくさんあるため、長文になってしまうのでしょう。毎日スクロールしなければ読めない長文を送られるのは、相手も大変です。

LINEやメールを頻繁に送るのも、ヤンデレの特徴です。すぐに返事が来ないと、「心変わりをしたのではないか」「浮気をしているのではないか」と過剰な心配をします。用事があったり、仕事中だったり、すぐに出られないことはよくあることですが、ヤンデレは返事がこないのは自分への愛情がなくなったのではないかと悪い方向に捉えてしまうのが特徴です。
愛情表現が度を超えている
2番目に多かったのが「愛情表現が度を超えている」で、20%を超えています。恋人同士ならいろいろな愛情表現をするのは自然なことですが、それも度を超えるとヤンデレになってしまいます。
ヤンデレがどのような愛情表現をしているのか、口コミを紹介しましょう。
「手を噛んでくる」

体に触れる愛情表現はよくあるものですが、人前で手を噛んでいるのは少し度を超えていますね。ヤンデレと見られても仕方ありません。
「彼の使っているものを持ってくる・保管する」


好きな人のものを大切にしているのは、それだけ愛情が深いということでしょう。しかし、それにも限度があります。使ったタオルやストロー、髪の毛などを持っている・保管しているというのは度を超えていると思われてしまいますね。周りからヤンデレと見られても仕方ありません。
「会えるかも、と衝動的に行動してしまう」

好きな人に夢中になるのは誰にでもあることです。しかし、それを抑えきれずに衝動的な行動に出てしまうのは、普通の愛情表現とは言えません。ヤンデレの特徴の一つと言えますね。
相手に尽くしすぎて重い
わずかの差で3番目になったのが「相手に尽くしすぎて重い」です。
自分に自信のないヤンデレは、支えてくれる人を必要としています。そのため、好きな人ができると強く依存し、のめり込んでしまうのです。相手に尽くしすぎるのも依存の一つで、特に女性のヤンデレに多い特徴です。好きな人ができると他のことが目に入らず、すべてのことが相手に集中してしまいます。
どのように「尽くしすぎて重い」のか、口コミを見てみましょう。
「自分や周りが見えていない」

好きな人のことしか見られなくなるのは、依存心の強いヤンデレの大きな特徴です。他のことは目に入らず、とことん献身的に尽くします。ホストクラブに通い詰めてしまう人がいますが、それと同じような状態と言えるでしょう。
「恋人を最優先で行動する」

恋人がいても、通常は仕事や他の日常生活に影響はありません。しかし、ヤンデレは恋人を最優先にするあまり、他のこともおそろかにしてしまいます。依存心が強いことを表しているとも言えるでしょう。

すべての行動が彼氏中心になるのも、ヤンデレの特徴です。自分が尽くすことで相手が喜ぶことが嬉しく、ますます尽くそうとします。その結果、何でも言いなりになるなど、都合のいい相手として扱われることになるかもしれません。

ヤンデレは好きな人しか目に入らなくなるので、周りのことがどうでもよくなります。そばに友人がいても意に介しません。周囲への配慮がなくなってしまうのが、病的なところと言えるでしょう。
「恋人のためならなんでもする」

ヤンデレになる人は依存心が強く、好きな人ができるととことん尽くすようになります。何でもできるというアピールをするのも、その一つと言えますね。「好きな人のためならどんなこともする」というのは普通の愛情表現と言えるかもしれませんが、アピールしすぎると病的な感じになってしまいます。
「頼んでいないことを勝手にやって「尽くした」とプレッシャーをかける」

自分で勝手に尽くしておいて、「尽くしたのに」とプレッシャーをかけてくるのはかなり病的です。自分の行為が相手に喜ばれていると思い込んでいるのでしょう。このような人には、自分は頼んでいないということをはっきり言ってあげるほうがいいかもしれません。
「振ったらストーカーのようことをされた」

ヤンデレの人は尽くしていることも相手に喜ばれていると思っています。そのため、相手にフラれるなど拒絶されてしまうと、「あんなに尽くしたのに」と逆上してしまうこともあります。依存する気持ちがストーカーのような行為に代わることもあるでしょう。
共依存
ヤンデレは「共依存になりがち」という回答も、15%以上ありました。ヤンデレな恋人に対して相手も受け入れ、それに依存している共依存の関係も多く見られます。
相手がヤンデレを受け入れているだけでなく、どちらもヤンデレというケースもあります。
「気持ちに応えようとして尽くしてしまい共依存」

ヤンデレでも関係が続くのは、相手がそれを受け入れている共依存の関係にあることが多いでしょう。共依存の関係では、相手の独占欲や束縛、度を超えた愛情表現などを受け入れ、その気持ちに自分も答えようとします。そのため自分もヤンデレになり、お互いに依存しすぎる関係になってしまうのです。
同性に対して攻撃的
ヤンデレは独占欲が強いあまり、同性に対して攻撃的になります。相手に自分と同性の友人ができるのはもちろん、話すことや接触すること自体も嫌がります。ヤンデレの恋人は異性との交流が一切できなくなってしまうでしょう。
「男友達が話しかけてきただけで喧嘩」

同性に攻撃的なヤンデレは、男性に多く見られます。彼女のそばに男性が寄るだけでも過剰に反応し、会話などをすれば喧嘩になってしまうこともあります。自分に自信がないため、その男性に心を動かすのではないかと疑心暗鬼になるのです。
「彼女が奪われる」という意識にもなるのでしょう。ヤンデレは、相手が自分を捨てて他の人を選ぶのではないかという恐れが常にあるようです。
「女友達と遊んだのがバレるといじける」

女性のヤンデレも同性に対しては敏感です。男性の場合と同じく、彼が浮気をするのではないかと心配でなりません。常に監視したいためにGPSをつけてしまう人もいますが、そこまでになるとかなり重度のヤンデレと言えるでしょう。
ヤンデレな人へ。ヤンデレ行動をしないための対処法を臨床心理士が解説
この見出しに登場する専門家
ヤンデレとまではいかなくても、ややその傾向があるという人はけっこう多いのではないでしょうか?ヤンデレ行動をしないために、臨床心理士が対処法を3つ紹介します。
相手に期待しすぎない・自分軸で評価する基準を作る
好きな人ができても、相手に期待しすぎないことが大切です。相手が好きすぎて、基準がすべて相手中心になってしまうのがヤンデレ行動の原因になります。常に自分軸で評価する基準を作りましょう。
ヤンデレになりやすい人の特徴の一つに、自分に自信がない、自己肯定感が低いという点があげられます。自分に自信がないために、自分を中心に考えられないのです。自信をつけるためには、自分を磨くことを考えてみましょう。自分を認め、評価してあげることで相手への過剰な期待をなくすことができます。

相手をコントロールすることは不可能であることを理解する
ヤンデレの人は相手の感情をコントロールして「自分だけを見ていてほしい、好きでいてほしい」と願っています。しかし、他人をコントロールすることはできません。
自分が変わることによって、相手の自分に対する接し方を変えてもらうことはできます。 しかしながら、相手の行動や考え方を自分の思い通りにすることはできないことを理解しましょう。
相手に自分の理想通りになってもらいたいと思うなら、自分が変わることが必要です。 愛される自分に変わることで、相手もあなたを愛してくれるでしょう。

自分を幸せにできるのは自分自身だと自覚する
ヤンデレの人は、好きな相手が自分を幸せにしてくれると信じ込んでいます。しかし、自分を幸せにできるのは自分自身だけということを自覚しましょう。相手をコントロールできない以上、相手によって自分が幸せになるというというのは幻想です。想い通りにいかなくて、辛い思いをするだけです。
自分と向き合い、どうしたら幸せになれるかを考えてみましょう。自分自身で幸せになれる方法を見出すために、少し相手から距離を置くのも効果的です。ヤンデレの人には難しいかもしれませんが、近くにいると相手への依存から逃れることはできません。ヤンデレ行動をしたくないと思ったら、距離を置いて自分と向き合う時間を作ってみましょう。趣味を作って没頭する、友人と旅行に行くなど、自分なりの方法を考えてみてください。

ヤンデレを治してより良い人間関係を築こう
ヤンデレは決して特殊な人というわけではありません。友人など、身近に見かけることもあるはずです。「自分にもその傾向があるのではないか」と思う人もいるでしょう。ヤンデレがエスカレートすると、二人の関係を壊してしまうことになりかねません。
ヤンデレの特徴を見て自分にも当てはまると思ったら、対処法を試してみてください。いつまでも良い関係を保つためにも、早めに対処していきましょう。