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【アンケート】糖質制限ダイエットの失敗談聞いてみました
糖質制限にチャレンジする人は多いものの、失敗や挫折が多い
近年ダイエット法の1つとして注目度が高まり、チャレンジする人の増えた糖質制限。
しかし、やってみたものの思うような効果が得られずうまくいかなかった…実はデメリットが多い…なんていう声も多いもの。糖質制限がうまくいかなかった人たちはどんな理由で失敗してしまったのか、正直ちょっと気になりませんか?
63人に聞いた!「糖質制限に失敗した理由」
今回は糖質制限ダイエットにチャレンジしたことのある人63名に、失敗したその理由を思い切って質問してみました!
すると…
- ストイックにやり過ぎて体調を崩した・・・33.3%
- 糖質制限で控えるべき食事を我慢できなかった・・・33.3%
- 同じようなメニューに飽きた・・・9.5%
- 出費が多く長続きしなかった・・・7.9%
- 食べ過ぎた・・・6.3%
- その他・・・9.5
…といった回答が。
「ストイックにやり過ぎて体調を崩した」「糖質制限で控えるべき食事を我慢できなかった」という理由に特に多く回答が寄せられています。以下からは、糖質制限に失敗してしまったという経験者の貴重で赤裸々なリアルボイスをさらに突っ込んで聞いてみました。
失敗談①ストイックにやりすぎて体調を崩した
糖質制限の失敗あるあるの1つめは、ストイックにやり過ぎたことによる体調不良。

とにかく早く痩せたいと考える人はストイックになりがち。
糖質制限では主食となる白米やパン、麺類はなるべく控えたい食材なので、スタート時から一切断つという人も少なくありません。急激なダイエットのために体重の減りは目立つものの、健康的な痩せ方とはいえないよう。

さらに真面目な性格の人は、糖質を気にするあまり自分を追い込み過ぎてしまう傾向が。
ほんの少しの糖質でも気になってしまい、あれもダメ、これもダメと選択肢を減らし過ぎてしまいメンタル面にも悪影響を及ぼしやすいといえます。
糖質制限と同時にカロリー制限をしてしまう人も少なくない

ストイックになり過ぎてしまう人は、糖質制限と同時にカロリー制限までしてしまうことが少なくありません。
糖質もカロリーも制限した生活をすると、体に必要なエネルギーが得られず、ひどい時には病院での診察が必要になってしまうことも。体調不良によりダイエットを中断せざるを得なくなってしまうのは、デメリットばかりで元も子もありませんね。
失敗談② 糖質制限で控えるべき食事を我慢できなかった
糖質制限では、糖質の高い食品を控えることがダイエットのルール。
しかし、我慢できず食欲に負けてしまう…という人は少なくないようです。

食べちゃダメといわれると食べたくなってしまうのは、もはや人間の性。
3日目の壁が、多くの糖質制限ダイエッターの行く手を阻んでいるようです。

甘いものはもちろん、お米やパン、麺類といった主食系の食品は嗜好性が高かったり、食事の満足度を高めるため我慢するのが非常に苦痛になりがちです。
ちゃんと食べたはずなのに空腹感を感じやすかったり、イライラしやすくなったり、時には周囲にとばっちりが行くことも。
食事の満足感が欲しい人には物足りないのかも…?

白米大好き!麺類大好き!という人にとって、主食を抜いた食事が増える糖質制限ダイエットは物足りなさを感じやすいものに。また、主食を抜くと日常に必要なカロリーも不足しやすくなり、全体的に物足りない毎日が続きやすくなります。
この物足りなさが続くといずれドカ食いという形で爆発する可能性があるので、ほどほどに控えることが必要になります。
職場の飲み会や食事だと空気を読んで食べてしまうハメに

自炊で食事をコントロールしやすいのは糖質制限のメリットですが、逆に外食ではコントロールしにくいのがデメリット。
特に複数人での食事の場では、自分だけ糖質制限に則ったメニューにするわけにいかない…といった声が多く寄せられています。飲み会や友人、知人とのランチが多い人にとっては、糖質制限すること自体がハードな場合も。
失敗談③ 同じようなメニューに飽きた
糖質制限していなくても、同じようなメニューが続けば飽きてしまうのは当然です。

糖質の高いものを避ければ食べられるものは多いといわれる糖質制限ですが、実際にやってみるとだんだんとメニューは偏りがちに。特に自炊の場合は、買いやすい食材やコスト、調理の腕前によってメニューの幅が決まってきます。

今でこそ低糖質な食品がコンビニやスーパーで買いやすくなりましたが、それでも飽きずに食べ続けられるほどには多くありません。
特に食べやすさと低コストで人気のサラダチキンでさえ、毎日食べれば食べる楽しみも感じづらくなります。
同じようなメニューが続くと栄養バランスの偏りにも繋がる

購入したものを食べるのが多い人は特に、同じようなメニューが続くことで栄養が偏りやすくなるデメリットが。自炊の場合も、作るメニューがだいたい決まってきてしまうという声も。
栄養のバランスが崩れると体調を崩しやすくなり、糖質制限を続けにくくなってしまうこともあるので注意が必要です。
失敗談④ 出費が多く長続きしなかった
糖質制限を謳った食品はまだまだ高価なものが多く、長く続けるほどに経済的に厳しくなってしまう一面も。

糖質制限では低価格で利用しやすいファストフードやインスタント食品は、糖質が高く摂りにくくなります。
特に1人暮らしをして生活費に余裕がない場合は、出費が増える割に食べる量が減ったり、満足感が得られにくく健康的に痩せられないことも少なくないようです。
糖質制限におすすめな食品には高価なものも多い

豆腐や卵といった低コストの食材も多いですが、特に糖質カットの主食系食材や代替品は一般的なものよりコストが高めなことが少なくありません。
また、自炊向きの食材も多いため、多忙な人にとってはハードルが高く感じられやすい面も。
失敗談⑤ 食べすぎた
糖質制限では糖質の高いものを控えればOKという認識を持っている人も多く、それが失敗の原因になってしまうことも。

主食のガツンと感が感じにくいため、満腹感が得られにくいのがデメリットともいえる糖質制限。そのため、満腹感が得られるまで食べ続けることによってカロリーオーバーの罠にハマってしまうことも。
食べられるものが多いことに油断して食べすぎてしまう人多数

糖質オフの食品が増えてきた昨今ですが、糖質が全くないわけではありません。ここにも注意が必要なようです。
失敗談⑥ その他
ストイックにやり過ぎた、食べ過ぎた…といった理由以外にも、以下のような理由で糖質制限に失敗してしまったという声も。
自己流で失敗

野菜や果物はヘルシーなイメージがあるため、ダイエットの強い味方に思えますが、糖質制限には控えたいものもいくつかあります。それを知らずにイメージだけで食べてしまうといい結果が得られません。
実は筆者もダイエット中に、お菓子を食べない代わりに果物ならいいだろうと食べていたら痩せるどころか体重が増え果糖の罠について指摘されたことがあります。やるならちゃんと下調べが必要なのを身に染みて感じることができました。
体質的に合わない可能性も

糖質制限に限らずいえることですが、ダイエット方法には体質との相性があります。
体調を崩しやすかったり、成果が感じられにくい場合は体質に合わない場合があるので、他の方法を検討することも大切なよう。
失敗談からみる糖質制限のデメリット
アンケート結果から考えられる糖質制限のデメリットについてまとめてみました。
栄養バランスが偏りがち
糖質の低い食事を取ろうとすると、レパートリーが一気に狭まってしまう可能性がある糖質制限。
ダイエットが長期に渡ればわたるほど、低糖質で購入しやすいサラダチキンや豆腐、卵など使いやすい素材での食事に偏り、栄養バランスが崩れやすい一面も。
自炊が得意な人ならさまざまなアレンジができるかもしれませんが、多忙な現代人にとっては正直めんどくさいと考える人が少なくありません。
疲労や肌荒れ、集中力の欠如など体調不良を感じやすい
これまで摂っていた糖質をいきなり制限しすぎると、めまいや立ちくらみといった貧血に近い症状や、疲労感といった体調不良を感じやすくなることも。集中力の欠如により怪我や事故に合いやすくなる可能性も高まります。
また、美容面においてもデメリットが出る場合があるのは、女性にとっては見逃せません。
体調不良を感じたら自分のやり方を見直して
糖質制限中に体調不良を感じたら、無理せずに一旦ストップを。自分のやり方に問題がある可能性があります。
糖質制限は正しく行えばデメリットは少ないもの。自分のやり方に自信がない場合はプロの意見を取り入れましょう。
制限しすぎはストレスの元
早く痩せたい気持ちはよくわかりますが、いきなり食事を制限しすぎると心身ともに強いストレスが。糖質だけでなくカロリーまで制限している場合は失敗の可能性が高くなるデメリットがあります。
辛く楽しくないダイエットは長続きしないので、自分が楽しめるラインを見極めることも必要でしょう。
のちのドカ食いで痩せるどころかおデブの原因に
我慢ばかりの制限では、ストレスが爆発するのは時間の問題。食べたい思いが爆発すると糖質制限前よりも食べてしまう傾向があります。リバウンドでダイエットの意味がなくなってしまう程むなしいことはありません。
出費が多い
低糖質な食品は、その他の食品に比べ割高であることは否めません。
特に主食系の食品を低糖質なものに置き換えようとすると、出費がかさむ傾向があるため長期化すると経済的な圧迫を感じるデメリットが考えられます。豆腐や卵、納豆など安価な食品を中心に、高価な低糖質食品は気分転換に取り入れるといったメリハリを作る必要があるでしょう。
糖質制限が体質的に合わない場合もある
せっかく糖質制限を始めたのに思うような結果を得られなかったり、正しく行なっているのに体調不良になってしまう場合には、体質的にダイエット方法が合わない可能性があります。
無理に続けてもいい結果は得られないので、気持ちを切り替え他の方法を探るようにしましょう。
デメリットばかりじゃない!糖質制限のメリット
糖質制限ダイエットの失敗談から見るデメリットについて触れてきましたが、メリットもたくさんあるのも事実。メリットを感じるためには、正しく無理のない方法で実践することが重要です。
簡単に実践しやすい
糖質制限は1日に摂取する糖質量を決め、それを超えないように食事するダイエット方法です。
面倒なカロリー計算や運動(合わせて行うことができればベストです)は必要なく、食品に表示されている糖質量をチェックしていくだけ。
また、食べていい食品とそうでない食品がわかりやすくなっているため簡単に実践しやすいのがメリットです。コンビニや身近なスーパーでも手に入る食品で行えるのもGOOD。
食事の満足度が比較的高く、我慢のストレスが少ない
糖質制限中に控えておきたい食品をしっかり把握しておけば、それ以外の食品は基本的にお腹いっぱい食べることも許されている糖質制限。そのため、カロリー制限によく感じられるような空腹感はほとんどないのがメリットです。
お米やパンが大好きな人にとってはやや辛い面もありますが、トータルの食事の満足度は高いため我慢のストレスは少ないといえます。
実践するならゆる糖質制限がおすすめ!
糖質制限の失敗には、ストイックすぎたり我慢できずに食べてしまったということがよく挙げられます。
無理なく糖質制限を行うためには、ストイックすぎないゆる糖質制限がおすすめ。
糖質制限にはレベルがある
糖質制限には、実は制限の強さに応じてレベルが分かれています。
ゆる糖質制限
今回おすすめするゆる糖質制限は、1食あたりの糖質量を40gほどにし、1日あたり120〜170gの摂取を目標をしたもの。
3食のうち1食の主食を抜いたり低糖質食品に置き換えるだけなので、難易度が低く、かつ体調不良を引き起こしにくくなっているので糖質制限初心者にもおすすめです。
スタンダード糖質制限
スタンダード糖質制限は、1食あたりの糖質量の目標は30gほど、3食のうち2食の主食を抜くか置き換えで対応します。
1日のトータルの糖質量は80〜120gが目標です。ゆる糖質制限に慣れてきたら、主食を抜いたおかず中心の食事でチャレンジしてみましょう。
スーパー糖質制限
スーパー糖質制限は、1食あたりの糖質量は20g以下を目標に3食とも主食を抜いたおかず中心の食事を摂ります。
1日のトータルの糖質量は30〜60gを目標にした、シビアな糖質制限です。ダイエットを目的にしているというよりは、生活習慣病の予防を含む食事療法として取り入れられているものです。
デメリットのリスクを減らし、長続きしやすいのがゆる糖質制限
1日あたり120〜170gの摂取を目標にしたゆる糖質制限なら、いつもの食事にちょっと気を遣うだけで目標をクリアできるので、ストイック過ぎたり我慢しすぎるデメリットを限りなく減らすことができます。
3食のうち1食分の主食を抜けば、他の食事の機会には主食を食べてもOK。もちろん食べ過ぎには注意が必要ですが、全く食べられないストレスを感じることはないので、毎日の食事を楽しみながら長く続けることができるでしょう。
徐々に糖質制限に体を慣らしていけば、ゆる糖質制限からスタンダード糖質制限へレベルアップすることも不可能ではありません。
糖質の摂取量を守ればごはんもスイーツも食べられる
1日あたりの糖質摂取量を守れば、主食もスイーツも食べられるのがゆる糖質制限のいいところ。食べた分は他の食事の機会で調整すれば問題ありません。
ダイエット中の甘いものは、いい息抜きに。今は低糖質のスイーツも多く出ているので、上手に取り入れましょう!
糖質制限のデメリットよ、さようなら!糖質制限ダイエットを成功させる3つのポイント
がんばりすぎて失敗しがちな糖質制限のデメリットは、3つのポイントを抑えるだけでぐぐっと成功に近づきます。
低糖質食品を把握し上手に取り入れる
糖質制限の基本のキ!低糖質な食品の把握は事前にしっかり行っておきましょう。
特に野菜や果物の中には、ヘルシーなイメージ故に食べてもOKと勘違いしやすいものが含まれています。今はアプリで簡単に糖質をチェックできるものも多いので「?」と思ったらすぐチェックするようにしましょう。
近所のコンビニやスーパーで買える低糖質な食品や代替品をチェックしておくと、毎日の食事の参考にすることもできます。
まずは3食のうち1食の糖質制限からスタート
早く痩せたいからといきなり全ての食事を制限するのは失敗の元。まずは3食のうち1食を制限してみましょう。
「え、それだけ?」と思うかもしれませんが、簡単すぎるくらいが長続きさせるポイントです。
慣れてきたら3食とも制限してみよう
最初は3食のうち1食の制限ですが、それが慣れてきたら2食、3食と制限を広げてみましょう。その分摂取する糖質が減りやすくなるので、効果的なダイエットにつながります。
ただし、無理は禁物。糖質を制限する分、糖質の代わりとなるエネルギーをしっかり摂取しながら、我慢し過ぎない程度に焦らず糖質制限をすることが大切です。
自炊できる人は積極的に行おう
自炊をすることで、低糖質の食材をふんだんの使い自分好みの食事をすることができます。
意外と糖質の多い調味料をコントロールできるのもメリット。レシピのレパートリーを増やすことで、糖質制限に起こりがちな同じようなメニューに飽きてしまうことを防げます。
我慢しすぎはNG!たまにはご褒美で好きな食事を
職場や家庭友人関係など、複数人で食事をする機会も多いと思います。近しい関係なら糖質制限への理解もあるかもしれませんが、周囲には関係のないこと。
特に職場関係の飲み会や食事会では、断りにくいことも少なくないはずです。そんな時は無下にせず気持ちを切り替え好きな食事を。
デートや女子会など、人との食事には楽しみも必要
周りがおいしそうな食事をしている時に、自分だけ糖質制限に沿った食事をするのも悪くないですが、時には忘れて食事の時間を楽しむことは、その後のモチベーションに繋がります。
場の空気を壊さないよう、いつもがんばっている自分へのご褒美として好きな食事をすることもたまにはOK。ハメを外しすぎないよう気をつければ、気分転換としても役立ちます。
【まとめ】正しくゆるく取り入れれば糖質制限はとても簡単
糖質制限の失敗の多くは、ダイエットをがんばり過ぎてしまう気持ちが原因。
がんばることは素晴らしいですが、全力で走り続けるのは早々にスタミナ不足になってしまうことは想像に容易です。ゆるく長く続けることで、糖質制限に体が慣れて痩せやすい体づくりに導いてくれるはず。
糖質制限を成功させたいダイエッターの皆さん、まずはゆるめに糖質制限はじめてみませんか?