死んだトドの赤ちゃん、原因は“人間が近づいたから”

野生動物との付き合い方を考えさせられる事件。7月13日、北海道の八雲町熊石県日町の海岸で、トドの赤ちゃんが死亡しているのが発見されました。

住民の話によると、2人組がスマートフォンでトドの親子を撮影しようと近づいたところ、親が驚いて海に逃げ込んだというのです。赤ちゃんはその後もその近辺にとどまり続けましたが、親が再び戻ってくることはありませんでした。そして、10日以上放置された後に衰弱死。

赤ちゃんは体長1メートル弱。道内の水族館関係者によると、トドは生後約1年間、母乳だけで育ち、人の手で育てるのは困難という。

出典:mainichi.jp

トドのメスは6月ごろに子供を1頭産みますが、授乳期間は人間よりも長く、その期間は実に1年から2年にも及びます。この件に関して、ツイッター上では様々な意見が寄せられました。

「動物が育児放棄したのではなく、人間が育児放棄を仕向けてしまっている」

野生動物は毎日が命懸けの生活です。そんな中、トドの母親は一人で子育てをしています。海の底から戻ってこなかった母親は「きっと子供は殺されたに違いない」と、諦めてしまったのかもしれません。

トドの親子

写真:PIXTA

トドは決して生態系の頂点に近い動物ではありません。シャチなどの天敵とともに、人もまたトドを狩る天敵になってしまう可能性があります。好奇心で可愛い動物に近づきたくなる気持ちは理解できます。しかし、敏感な野生本能を持った野生動物と、保護された環境下で育った動物園の動物では、接し方を変えなければなりません。

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