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1本のソーセージが、あなたを殺す。 悲しい最後を迎えたクマ

日本には、世界最強クラスの哺乳類が住んでいます。彼らは人間と関わりない場所で生きているのですが、ときに人間に手が届くところまで降りてきます。今回は、人間の「善意」が彼らを人里に呼び寄せた事例。

熊

写真:PIXTA

北海道には雑食獣ヒグマがせい息しています。日本人が彼らによって「喰われる」恐怖から脱することができたのは、ごくごく最近のこと。

ヒグマ

写真:PIXTA

ふとしたきっかけで人間の肉の味を覚えたヒグマは積極的に人間を狩るようになり、戦前の北海道では多くの人が犠牲になる事件が起きています。これは熊害(ゆうがい)と呼ばれ、7人が死亡した「三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)」が最も有名です。

ヒグマから身を守るためにどうすればいいのか。古老や動物学者たちは声を揃えて「ヒグマに出会わないこと、ヒグマのいるようなところに立ち入らないこと」だと言います。これは歴史の中で培われてきた知恵です。

しかし今、それを突き崩してしまうケースが増えています。

それは三毛別のような凄惨な事件ではなく、ただの善意、ただの「ソーセージ」によって起きているそう。

ソーセージ

写真:PIXTA

餌付けというエゴが招いた悲劇

Twitterで反響を呼んでいる投稿です。

餌付けによって人を恐れなくなってしまったヒグマは、いつか人間を傷つけてしまう可能性があります。ヒグマの力は人間を簡単に引き裂くことができるのです。

結局、ソーセージで餌付けされてしまったヒグマは、猟銃で射殺されました。この処置に対して絶滅させるべきとの意見があります。

その一方で次のような反論もあります。

もちろんあらゆる生命は等しく大切なのですが、人間の生命が危険に晒される可能性がある場合には、残念ながらヒグマよりを人間を優先しなければなりません。

「人間と動物の命には差があるのだ」と言うことは可能ですが、まず忘れてはいけないのは「このヒグマが人間に害をなす可能性を作ったのは、我々人間なのだ」ということです。

「かわいいクマに餌をあげたい」という「善意」が、最終的には生命を天秤にかけなければいけない事態を招く。そして、その引き金を引くのは無責任にソーセージを投げ与えた観光客ではなく、日頃からヒグマたちを保護しているスタッフたち。

このような状況を二度と招くことがないように、人間は野生動物との関わり方を正していかなければいけません。

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