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2017年11月24日 更新

「航平さんは伝説の人間だ」内村への意地悪な質問に、オレグ・ベルニャエフが一喝!

オレグ・ベルニャエフ選手の過去、祖国への想いを懸けたリオ五輪。惜しくも、銀メダルに終わります。しかし、試合後の記者会見・インタビューでは内村航平選手への変わらぬリスペクトをみせました。

朝から日本中を熱狂させたリオ五輪・体操男子個人総合。内村航平選手の金メダル2連覇。本当にしびれました。大会前から最強の挑戦者と言われていた2位オレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ)との点差はわずか0・099点。とくに最終種目「鉄棒」からの逆転劇について、バルセロナ五輪の銀メダリスト池谷幸雄さんは朝の情報番組にて奇跡的な展開と評していました。この結果は海外メディアでも大きく報じられています。

団体でともに戦った白井選手はスタンドから応援。終了後は感極まったツイートを投稿しています。

さらに、試合後に行われた記者会見はお互いの健闘を讃え合う素敵な内容だったそう。

オレグ・ベルニャエフ「内村航平は世界で1番クールな人間」

メダリスト3人が並んだ公式会見では、一人の男性記者から内村選手に少し皮肉的な質問が投げかけられました。

「ミスター・ウチムラ、あなたは審判に好かれているから良い得点が取れると感じていますか?」

一瞬、怪訝な表情を浮かべた内村選手は、「僕が審判に気に入られてるってことですよね?」「ジャッジ(採点)は公平だと思う」と返します。

すると、死闘を繰り広げたオレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ)が次のように割って入ります。

「審判も個人のフィーリングは持っているだろうが、スコアに対してはフェアで神聖なもの。航平さんはキャリアの中でいつも高い得点をとっている。それは無駄な質問だ」と言い放った。

出典:daily.co.jp

「大変素晴らしい。彼は皆のお手本です。今日の最後の鉄棒は言葉がない。クレイジーとしかいえない」(ウィットロック)、「航平さんを一生懸命追っているが簡単じゃない。この伝説の人間と一緒に競い合えていることが嬉しい。世界で1番クールな人間だよ」(ベルニャエフ)

出典:daily.co.jp

3位マックス・ウィットロック選手(イギリス)もベルニャエフ選手も内村選手の最終演技を絶賛。選手だからこそ理解している内村選手の偉大さ。まさかの展開に内村選手は照れ笑いを浮かべました。

しかし、ウクライナ出身の苦労人オレグ・ベルニャエフ選手(22歳)にはどうしても勝たなければいけない理由があったのです。

オレグ・ベルニャエフ、祖国ウクライナへの想い…どうしても五輪で勝ちたかった過去

銀メダリスト オレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ ドネツク出身)は2014年11月に出場した世界選手権ドイツ大会以降、すべて優勝している伸び盛りの22歳。プロフィール上の情報によると、1993年生まれ。身長161cm。体重55kg。

しかし、分裂状態が続く祖国ウクライナからの支援は一切ない苦労人。古い器具、怪我のリスクと隣り合わせの床といった劣悪な練習環境、支給される給料も月あたり約1万円という状況が続く中、強い決意でオリンピックに出場していたのです。

ウクライナのアスリートがロシアやアゼルバイジャンなどに国籍を変えて可能性を探る中、オレグ・ベルニャエフ選手にも好条件のオファーが届きます。しかし、彼は母国に残ることを決めました。理由は、母国には家族・親戚・友達がいるから。

「内村は神話的な選手。でも、僕の目標はシンプル、彼と戦うことさ」と、昨年放送された日本のスポーツニュース番組の取材で語っています。

ウクライナチームは、勝利を諦めていた団体戦ではオレグ・ベルニャエフ選手を2種目しか起用せず、この個人総合のために体力を温存させていました。祖国の誇りを懸けて戦っていただけに、ラスト一種目での逆転は悔しかったはず。

それでも内村選手への尊敬の念は一切変わりませんでした。結果が出た後は内村選手とハグ。2人のライバル関係を象徴する、これぞオリンピックの光景でした。

この内村航平選手の良きライバルはまだ22歳。4年後の東京五輪では、さらにパワーアップする「オレグ・ベルニャエフ」に注目せずにはいられません。

※ベルニャエフの演技動画

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