アメリカの小学校の先生が保護者に配布したプリントが大きな反響を呼んでいます。ある生徒の母親がフェイスブックに投稿した結果、シェア数は68,624回に。(2016年8月23日現在)
「宿題に対する新たな方針」
保護者の皆様へ
この夏、色々と模索した結果、私は新しいことに挑戦したいと思います。
それは、生徒が学校の授業内に終えることができなかった問題だけを宿題にするということです。
つきまして今年は、宿題の形式で課題を出すことはありません。
宿題は生徒の能力向上に役立たないとの結論に至りました。
むしろ、私からお願いしたいのは、もっと生徒の幸せに結びつく時間の過ごし方を考えることです。
家族そろって夕飯を食べ、一緒に読書をしたり、外で遊ぶなど…
夜はできるだけ早く子供を寝かせてくださいね。
どうぞ宜しくお願い致します。
Mrs.Brandy Young
投稿に対しては、多くのコメントが寄せられています。いくつかご紹介します。
「これをきっかけに変わりますように・・」
「この先生が好きだ。正しいことを言ってるね。多くシェアされていることにもうなずける」
「限られた時間をいかに過ごすか、大切なことを教えてくれた」
従来の宿題という枠組みから離れ、自分がなにを優先すべきなのか考えるきっかけを先生は与えてくれました。
世界に拡がっていく予想以上の反響に「このトピックがいかに万人共通であるか示しているわ」と投稿者も驚きのコメントを残しています。
写真:PIXTA
日本においても、主体的・対話的に物事を考える姿勢を意識した「アクティブ・ラーニング」と呼ばれる授業方法が注目を浴びています。もしかすると、宿題に対する考え方も徐々に変わってくるかもしれませんね。