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2017年11月26日 更新

バリバラ、24時間テレビに挑戦した『感動ポルノ』のテーマに反響

「さぁ、今日は一年で最も障害者が注目されるお祭りの日」…。『24時間テレビ39 愛は地球を救う』(日本テレビ系)が佳境を迎える裏側で放送された障害者のための情報バラエティー番組『バリバラ」(NHK)が大きな注目を集めています。

先日取り上げた記事「NHKが24時間テレビを挑発?した本気の番組が話題に」のとおり、この日は“「検証!障害者×感動」の方程式”のテーマを掲げ、放送前から『24時間テレビ』に真っ向から勝負を挑む番組」として期待されていました。

バリバラ公式ホームページ

出典:NHK バリバラ ホームページ

バリバラが紹介した「感動ポルノ」

冒頭のように司会者の山本シュウさんが勢いよくスタートした『バリバラ』。「愛は地球を救う」の『24時間テレビ』に対し、「笑いは地球を救う」と書かれた黄色いTシャツを着用した出演者。明らかに意識した演出でした。

オープニングトークを終えると、骨形成不全症を抱えたコメディアン・ジャーナリストのステラ・ヤングさんがTEDで行った演説を紹介します。

「手がない女の子が口にペンをくわえて絵を描く姿、カーボンファイバーの義肢で走る子ども、こうした姿を見たとき、皆さんは『自分の人生は最悪だけど、下には下がいる。彼らよりはマシ』だと思うでしょう?私たちはこれを“感動ポルノ”と名付けました」

『バリバラ』は、感動ポルノの具体例として、「大変な日常」「過去の栄光」「悲劇」「仲間の支え」「いつでもポジティブ」の5つの要素を映し出すドラマを紹介。

さらに「感動的な番組をどう思う?」とのアンケート(n=100)で、9割の障害者が「嫌い」と回答したデータを提示。問題の本質にテンポ良く切り込んでいく『バリバラ』には賞賛の声が寄せられます。

「24時間テレビが悪いわけではない、社会が変わらなければならない」

番組内で脳性まひを抱え『バリバラ』のコメンテーターを務める玉木幸則さんが、「一緒に怒ったり、一緒に笑ったりする、思いを重ねていくっていうことが、実はホンマの感動なんと違うかな」と語ったように「乗り越えるべき障害は体や病気ではなく社会」の主張を30分で伝えようと試みた『バリバラ』。

『24時間テレビ』に対抗した企画と思われましたが、意図は違ったよう。終わりに差し掛かる頃、象徴する質問が投げかけられました。

「最後に一つだけ皆さんに確認したいと思いますよ~。ここにいらっしゃる皆さん、裏の番組からオファーを受けたら出るという方、手を挙げてください」

出演陣は、全員挙手。『バリバラ』は『24時間テレビ』を批判するのではなく、むしろ敬意を払い、障害者を感動ポルノではなく1人の人間として認識する社会を、一緒につくりたいとの姿勢を示し、番組を終えました。

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