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2017年07月29日 更新

『君の名は。』はありがちな設定⇒新海監督の反論が共感を呼ぶ

「喜怒哀楽を動かす映画にしたいとはずっと思っていたんですね。鑑賞するというよりは、体感するような、体験するような映画の時間にできないかと」

「そういう作品を観客は今みたいと思っているんじゃないか? そんなことを企画の段階から考えていました」

日本中が恋したアニメーション映画『君の名は。』。まだ会ったことのない高校生の男女の体が入れ替わる、切ない恋愛を描いた物語が社会現象を呼びました。

その映画を手がけた新海誠(しんかいまこと)監督が12月18日に放送された『道上洋三の健康道場』(TBSラジオ)に出演。

『君の名は。』のヒット後、作品に向けられた批判に対して、胸の内を明かす場面がありました。

君の名は

(c)2016「君の名は。」製作委員会

ラジオ番組では、パーソナリティを務める道上洋三(どうじょうようぞう)さんの問いかけに対し、新海誠監督は大ヒット映画が完成するまでの葛藤を語りました。

番組の終盤、「多くの反響があったと思うのですが、最も嬉しかったコトと嫌だったコトは?」との質問が投げかけられます。

新海誠監督は、「嬉しかったコトは無数にあって選べないんですけど…」と反響の大きさにあらためて感謝の気持ちを伝えます。

嫌だったコトについては、「なんだろうなぁ」と少しの間を置き、口を開きました。

「『新海は作家性を捨ててヒット作を作った』とか『魂を商業的に売り、それが結果的にヒットになった』とか」

「あるいは、『ありがちなモチーフの組み合わせだけで、そりゃヒットするよ』『こんなキャッチーなモチーフだけだったら、そりゃ100億を超える売上になるよ』みたいな言われ方をずいぶんしていただいたんですよね」

「君の名は。」のワンシーン

(c)2016「君の名は。」製作委員会

映画がヒットし、社会を巻き込むにつれ「入れ替わり」や「記憶喪失」「タイムリープ(時間跳躍)」「災害」といった要素がありがちな設定だとネット上でも批評されてきました。

また、『君の名は。』は新海誠監督の個性を捨てたことで生まれた作品とも。

「君の名は」のワンシーン

(c)2016「君の名は。」製作委員会

数々の批判に対して新海誠監督が感じたコト

これらの批判に対して、新海誠監督はどう感じたのか。

ゆったりとした語り口で心境を明かしました。

「それはその通りかもしれないと思うと同時に……、そんなに容易なことならば、皆さんやってみればいいんじゃないかとは思います」

「僕たちも狙ったというよりは、結果的に、こういう数字になったこともあるんですけど……」

「やっぱり、売ろうと思ってつくったものが、売れるわけではないですよね」

「それはもう大変に困難なことで、僕たちも2年間本当にもがいてもがいてもがいてきたわけなので『キャッチーな要素の積み重ねだよね』みたいな言われ方をするとやっぱり、多少……腹が立ちますよね」

君の名は。

(c)2016「君の名は。」製作委員会

聞き手の道上洋三さんは、「腹が立ったことも、これだけ優しく語ることができる人はいないよ」と感心の声。

評論家から向けられた視線に対して、率直な思いを語った新海誠監督の発言には、ネット上も「素直にすごいと思う」「批判に反論してくれて嬉しい」といった声が広がりました。


◆作品情報
作品名:「君の名は。」
原作・監督・脚本:新海誠
作画監督:安藤雅司
キャラクターデザイン:田中将賀
音楽:RADWIMPS
声の出演:神木隆之介 上白石萌音 長澤まさみ 市原悦子 ほか
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
配給:東宝
公開日:2016年8月26日 全国東宝系公開
(c)2016「君の名は。」製作委員会

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