「そうですね、はい」
フィギュアスケート全日本選手権大会、自己最低12位に終わった浅田真央選手は、記者会見で「来季も続けるか」の問いかけに現役続行の意思を示しました。
また、インタビュアーの高橋大輔さんは「今回の全日本は浅田選手にとってどんな全日本でしたか?」と質問。
「うーん、なんともいえない全日本だと思います」
浅田真央選手がフィギュアスケートの全日本選手権終了後に来季も現役続行の意思を示しました。フリーの演技後に報道陣に来季も続けるかと問われ「そうですね、はい」と語りました。 https://t.co/U0jaoXNvYH #フィギュアスケート #がんばれニッポン pic.twitter.com/hBWVQPX16q
— 日本オリンピック委員会(JOC) (@Japan_Olympic) 2016年12月25日
4分間の演技を終え、悔しそうな表情を浮かべた浅田真央選手、一度自分の中になにかを飲み込むようにして回答。
悲痛な面持ちで、スケートリンクに投げ込まれる花を拾い上げる姿が印象的でした。
苦しい胸の内を言葉にした真央ちゃんの姿をみた先輩スケーター・村主章枝(すぐりふみえ)さんがツイッターとブログを更新。
真央ちゃんへ贈ったエールが反響を呼んでいます。
真央ちゃんが現役復帰する際、引退をすすめた
全日本選手権が終わり、浅田選手が世界選手権への出場権を逃した。
現役を続けるか続けないかについて。
何年か前、浅田選手が現役復帰する際、新横浜リンク控え室で、長い間、話をした。
私は、続けないことを勧めた。なぜなら、私のように辛い思いをして欲しくなかった。
今、振り返ると2006年あたりが、私の競技成績のピークではあったと思う。
しかし、そのあと、どんなに苦しい思いをしても、私は、続けたことに今でも後悔はない。
心技体すべてにおいて壁にあたり、技術的にも見直し、身体についての勉強もし、
続けるために会社にも入り、社会勉強をしたり、好きなことを続けさせてもらえる
ありがたさ、真の意味でのお金のありがさも理解し、
本当の意味でスケートを理解できたのは、2006年から2014年の引退するまでであったと思う。
そして、それが今指導をする上で、活きている。
しかし、風当りは強かったし、色々なことを言われて折れそうになった。
だから、そんな思いをして欲しくなかった。
でも、最後、彼女は「でも続けたい」と話したので、私は
「そしたら、わかった。そのために協力できることは何でもするから、必要なときは言ってね。」と話し別れた。
出典:村主章枝オフィシャルブログ「すぐりふみえの ぐりぐり日記」Powered by Ameba
出典:おかえり真央ちゃん♡「氷上の妖精」挑戦の10年ダイジェスト/Yukina Sato(social-trend.jp)
周囲がとやかく言ってはいけない
続けるか続けないか決めるのは、本人であって、それを周囲がとやかく言ってはいけないと思う。ただ、ひたすら、応援する。それが私たちがするべきことだと思う。アスリートは、誰しも有終の美で終わりたいと思っているがそれができた人は、本当にわずかだ。
— 村主 章枝 Fumie Suguri (@fumiesuguri) 2016年12月25日
全てのアスリートたち、みんなに無念はある
同じ会社の大先輩である、中田英寿さんしかり、為末大さんしかり。みんな無念はある。
良い結果で終わることだけが、素晴らしいのではないと思う。
すべて生き様だと思う。
頑張れ真央ちゃん!!!— 村主 章枝 Fumie Suguri (@fumiesuguri) 2016年12月25日
「全部丸々同意です」
「何を言われようが、本人が納得できるまでやってほしいです」
「体験されたからこその言葉ですね。切ないです。ずっとずっと応援します。村主さんも、真央ちゃんも」
村主さんからのメッセージには共感のコメントが相次ぎました。
出典:Junko Kimura/Getty Images
日本中を虜にしてきた真央ちゃんは、2018年の平昌オリンピック最終選考となる来年の全日本選手権を信じ、これからも挑戦を続けます。