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鷲(ワシ)鷹(タカ)鳶(トンビ)隼(ハヤブサ)の違いって知ってる?

人間の10倍以上の視力をもつ猛禽類(もうきんるい)に属する鷹(タカ)鷲(ワシ)鳶(トビ)隼(ハヤブサ)の違いをご存知ですか…?それぞれ代表的な種類と大きさや強さなどの特徴について。

人間の10倍以上の視力を持ち、獲物を切り裂くナイフのようなクチバシと鋭いツメが印象的な猛禽類(もうきんるい)。その中でも、鷲(ワシ)と鷹(タカ)、さらに鳶(トビ、トンビ)や隼(ハヤブサ)の区別に戸惑う人も多いのでは…?

結論として鷲と鷹の違いに明確な区別はありません。タカ目タカ科に属する鳥類のうち大きい方が鷲(ワシ)、小さい方が鷹(タカ)の違いで判別して呼んでいます。英語ではHawk(ホーク:タカ)やEagle(イーグル:ワシ)と呼びますね。

それでは、鳶(トビ、トンビ)や隼(ハヤブサ)はどうでしょうか。

鳶も隼も同じタカ目に属しています。大きさの順は鷲(ワシ)>鳶(トビ)>鷹(タカ)>隼(ハヤブサ)といわれています。

とりあえずオーラがすごい鷲(ワシ)
オオワシ

出典:PIXTA

人間に身近な鳶(トビ)
トビ(Black kite)

出典:naotoshinkai / iStock. by Getty Images

短い翼が特徴のオオタカ
オオタカ

出典:RamonCarretero / iStock. by Getty Images

実はインコだった隼(ハヤブサ)
ハヤブサ

出典:PIXTA

一例として『日本の野鳥識別図鑑』(誠文堂新光社)にて紹介されていたタカ・ワシ・ハヤブサ・トビの種類は以下のとおり。まだまだ細分化できそうですね…。

・カンムリワシ・ハチクマ・トビ・ミサゴ・クマタカ・イヌワシ・オジロワシ・オオワシ・マダラチュウヒ・ハイイロチュウヒ・チュウヒ・アカハラダカ・ツミ・ハイタカ・サシバ・オオタカ・ノスリ・ケアシノスリ・アカアシチョウゲンボウ・チョウゲンボウ・チゴハヤブサ・ハヤブサ・シロハヤブサ

鷲(ワシ)【Eagle】

タカ目タカ科の大型にあたる鷲。鷲と鷹の違いは上述のとおり翼や体長の大きさ(大型か中型か小型か)で総称化されています。日本最大で最強の鳥類といわれるイヌワシやオジロワシ、オオワシは天然記念物にも指定されています。

オオワシの大きさはハトの約3倍

タカ目の体長や全長は種類が多いため図鑑によってもまちまち。平均的な大きさとして紹介します。

オオワシの大きさ(体長・全長)は雄よりも雌が大きくおおよそ全長85~100cmで翼開長220~250cm。黒がベースで肩の白い尾が特徴です。学名はHaliaeetus pelagicus pelagicus。

オオワシ

出典:Harry-Eggens / iStock. by Getty Images

冬鳥のオオワシは北海道や東北地方に分布。(環境省のHPによると、約1,400~1,700羽が各地に分散して越冬するとのこと)上野動物園で手厚く保護された不忍池のオオワシも有名ですね。

アメリカの国鳥ハクトウワシ

ハクトウワシ(Bald Eagle)

ハクトウワシ(Bald Eagle)
出典:jtstewartphoto / iStock. by Getty Images

この写真はアメリカンフットボールNFL『フィラデルフィア・イーグルス』のロゴのモチーフにも使われているBald Eagle(ハクトウワシ:英名と和名でもごっちゃになるほど紛らわしい)。アメリカの国鳥に指定されています。

黄色く曲がったクチバシに黒と白の胴体。ハンサムな顔つきです。

ワシ

出典:LeonardFarrell / iStock. by Getty Images

鷲の強さ クマにも人間にも襲いかかる(動画)

YouTubeで「eagle attack」と検索すると鷲が多種多様な動物を襲っています。昆虫から哺乳類まで捕食するワシタカですが、動画でみるとその雄姿がカッコいい。

ナショジオの動画では猿を捕まえています。

鷲は熊にも果敢にアタック。

鷲の性格について

鷲は社会のルールを重んじる一方束縛されることを嫌うため、鷹と比べてかなり強情な性格です。一度捕まえた獲物は何が何でも離さない執着心を持っており、鷲の握力は人間の頭蓋骨を折るほど恐ろしいパワーを秘めています。

出典:害虫対策研究会

鷹(タカ)【Hawk】

鷹(タカ)

出典:PIXTA

タカ目タカ科で小型の鷹(タカ)。この写真は隅田川で撮影されています。

オオタカ、ハイタカ、クマタカなどが有名。タカの大きさ・全長は45~70cmほど。鷲よりもひとまわり小さく3分の2ほどの大きさしかありません。体色は鷲よりも褐色より(クリーム色)な印象です。

オオタカの大きさはハトの約2倍

オオタカ

出典:PIXTA

絶滅危惧種に指定されたオオタカの全長は雄が約50cm、雌が約57cm。ハトを基準にすると1.5~2倍ほどの大きさでしょうか。

低山帯の森林で繁殖し、日本では北海道や本州で多く目撃されています。

クマタカ

クマタカ

出典:pilesasmiles / iStock. by Getty Images

こちらの写真はカワリクマタカ(スリランカ)。

体長は大きく雄が約75cm、雌が約80cm。アフリカに分布するカンムリクマタカは90cmに匹敵するほど。「角鷹」や「熊鷹」などと表記されます。

冒頭のように鷲と鷹に明確な区別がないといわれる一つの理由にクマタカのような大きな鷹の存在があります。

成鳥は、上面は暗灰褐色で、各羽の先が薄くなっている。下面は淡色で胸には縦斑、腹には不明瞭な横縞がある。黒い顔の中に黄色い目が目立つ。翼と尾羽に明瞭な黒い横帯があり、幼鳥よりも成鳥のほうが太くて本数も少ない。幼鳥は成鳥より淡色で、目の色は淡灰褐色。飛翔時、翼の幅が広く、後縁部がふくらんで見えるのが特徴。

出典:猛禽類同定検索図鑑

鳶(トビ)【Kite】

鳶(トビ、トンビ)

出典:PIXTA

タカ目タカ科の鳶は、江ノ島など海辺の観光地で人間が持つ食料を狙う姿がニュースにもなります。人間に最も身近なタカといえます。

鷲や鷹、隼と比べると尾羽が角ばっており、その体長はオオタカよりも大きく約60cm。翼を広げると150~160cmほどになります。

「ピョロロロ」の鳴き声が有名。

トンビがカラスとゴミ漁りしてます。

隼(ハヤブサ)【Falcon】

隼(ハヤブサ)

出典:umdash9 / iStock. by Getty Images

体長約35~50cmとタカ目の中でも最も小型に位置づけられていた隼(ハヤブサ)。日本ではシロハヤブサやチゴハヤブサが知られています。

しかし、日本鳥学会は2012年に隼を猛禽類からインコやスズメの仲間へと分類を変更しています。

日本鳥学会は、外見などからタカやコンドルに近いとしていた猛禽(もうきん)類のハヤブサを「インコ、スズメの仲間」と変更。特別天然記念物のトキも、コウノトリ目からペリカン目に変わった。DNAの研究が進み、大きさや性格が異なる鳥たちの意外な間柄が分かってきた。

出典:ハヤブサはインコの仲間 意外な間柄、DNAで判明(日経新聞)

ハト大のチゴハヤブサ、インコにみえなくもない…?
チゴハヤブサ

出典:PIXTA

猛禽類の分類から外れたとはいえ、獲物はカラスなどの鳥類やノウサギなどの小動物。凶暴なインコです。

隼の鳴き声。

【最後に】猛禽類は条件次第でペットにもできる

常に獲物を狙う姿がフォーカスされる野生の猛禽類はたしかに恐ろしいイメージを与えますが、ペットとして飼育できるそうです。(野生の猛禽類の動物を飼育することは法律で禁止されています)

猛禽類専門店 フジペットのホームページをのぞくと、初心者向けの種類として「ヨーロッパコノハズク」や「モリフクロウ」、タカ類は「チョウゲンボウ」や「チゴハヤブサ」といった小型種をあげています。(エサは冷凍マウスや冷凍ウズラ)

チョウゲンボウ
チョウゲンボウ

出典:PIXTA

モリフクロウ
モリフクロウ

出典:PIXTA

ただし、ペットとして猛禽類を飼うには、きちんとした購入ルート、飼育に関する国や自治体の許可が必要なので注意しましょう。

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