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2017年02月28日 更新

ブルードラゴン(アオミノウミウシ)が色んな意味でヤバい

ほんとに自然から生まれたのかよ!って思わずツッコミたくなる神秘さ。アオミノウミウシと呼ばれるBlue Dragon(ブルードラゴン)の異名を持つウミウシ(海牛)の生態をご紹介します。

もはやアート。不思議で、美しい色彩を持つ個体が多いことで知られるウミウシ。その中でも、少し前に話題となったのがこのブルードラゴンことGlaucus atlanticus(アオミノウミウシ)。

ブルードラゴンウミウシ

出典:PIXTA

本物のドラゴンのようなウミウシ

青いドラゴンのようなサファイアのような輝きを放つアオミノウミウシ。動いてる様子の動画はYouTubeにも数多く投稿されています。

ブルードラゴン ウミウシ

体長は図鑑で調べた限り5mm〜50mm(5cm)ほどに収まる手のひらサイズ。熱帯や温帯域の海に生息しています。背側は銀色で腹側は青色。優雅に海中を浮遊し、不死身で生き返りそうな雰囲気を放っています。

ブルードラゴンの生態 猛毒カツオノエボシを食べてしまう

こちらはアオミノウミウシ(ブルードラゴン)が餌のギンカクラゲ(銀貨水母)を捕食する大変貴重なシーン。新江ノ島水族館のYouTubeチャンネルで公開されています。どちらもフワフワ水中に漂って、ミステリアスで、毒を持っています。

アオミノウミウシ(ブルードラゴン)がクラゲを捕食する様子

アオミノウミウシ(ブルードラゴン)がクラゲを捕食する様子

ここまで美しいと水槽で飼いたいといった要望が出てくるのは自然の流れ。しかし、猛毒カツオノエボシを捕食することもあり、餌の観点からも現実的ではありません。

※カラフルなカツオノエボシ
カツオノエボシ

カツオノエボシ
出典:KarenHBlack / iStock. by Getty Images

アオミノウミウシ(ブルードラゴン)の生態に関する特徴や毒については、実用書にて以下のように詳しく記されています。東京都の行政区分である八丈島で初夏に現れるとのことです。

1種1属。体色は、背面側は銀灰色で、腹面側は淡青色から濃い青色。体側から突き出る3対の突出腕から鰓突起が生じる。鰓突起の腹面側は濃い青色で、1つの腕から大小の突起が1列生えることで、2列の Glaucilla marginata と識別できる。触角と口触手は退化している。本種は胃の中の気泡の浮力で腹面を上にして海面に浮かび、カツオノエボシ Physalia physalis やカツオノカンムリ属 Velella などのクラゲ類に着生して浮遊生活を送る。本種はカツオノエボシなどを摂食し、取り込んだ刺胞を鰓突起の先端の刺胞嚢に貯蔵している。不注意に触ると手酷く刺される。体長は50mmにもなる。八丈島ではカツオノエボシやギンカクラゲなどが沿岸に流れ着く春から初夏に見られる。世界中の熱帯域、温帯域に分布。

出典:誠文堂新光社「ネイチャーウォッチングガイドブック ウミウシ 生きている海の妖精」(2009年)

※刺胞とは刺胞動物が持つ「毒針」
※その他、鰓突起(えらとっき)口触手(こうしょくしゅ)刺胞嚢(しほうのう)などはミノウミウシ亜目が持つ部位

【不思議なウミウシ】
ウサギみたいにかわいい!「ゴマフビロードウミウシ」

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