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緑ではなく、なぜ「ビリジアン」?ぺんてる絵の具の回答に納得…!

「ビリジアンってなんだ! 緑じゃないのか!?」

こんなことを小学校の頃に感じた人も多いのでは?

まず、真っ先に思い浮かべるのが『ぺんてる』の水彩絵の具。カラフルなポリチューブが印象的でした。そこに並んでいたのが、「みどり」でも「きみどり」でも「エメラルドグリーン」でもない「Viridian(ビリジアン)」。ぺんてるが絵の具にビリジアンを採用する理由がネット上で話題になりました。

ぺんてる 絵の具24色

出典:『ぺんてる 絵の具 エフ水彩 WFR-24 ラミチューブ入り 24色』(amazon.co.jp)

ぺんてるが明かした絵の具にビリジアンを選定した理由

青みがかった緑を指すビリジアンは、コバルトグリーンやグリーングレイやシャドーグリーンなど数多くある緑色の一種。

緑色の色鉛筆

出典:hschin / iStock. by Getty Images

よほど色彩に関心がない小学生にとって、必要あるの? と感じてしまいますが、ビリジアンを選定したのはしっかりとした理由があったそう。ぺんてる公式キャラクターの「ルル」がツイッターアカウントで紹介しています。

再び元の色に戻すことができない不可逆性を考慮し、彩度の高いビリジアンを選定しているとのこと!

ぺんてる公式キャラクターの相方「ペペ」もびっくり!

ツイッター上でも、

「へーー」
「知らなかった…」
「ビリジアンが緑だと思ってた」

など目からウロコ的な感想が集まっています。

さらに、ぺんてる絵の具の雑学として「レモンいろ」や「マゼンダ」についても説明しています。

グリーンとは呼ばないビリジアンって?

基本、ビリジアンは一色で使う機会が少ないカラー。混色でさまざまな色調を表現することができます。

ビリジアンカラーを使った絵画

出典:TrancexpressMusic / iStock. by Getty Images

1959年にフランスのギネーによってつくられた緑色の顔料で、別名ギネーグリーンとも呼ばれます。

ビリジアンカラーのソファ

出典:dmitriymoroz / iStock. by Getty Images

一般社団法人「色材協会」が出版する『色材工学ハンドブック』(朝倉書店)の項目において、ビリジアンの製法や性質、用途は次のように解説されています。

a. 製法
重クロム酸ナトリウム(またはカリウム)にホウ酸を加えて、600℃前後で焙焼する。ホウ酸塩およびホウ酸を水で洗い流し、沪過、乾燥、解砕して製品とする。
ビリジアンの生成機構には種々の説があるが、一般的な反応式を次に示す。(反応式略)

b.性質
化学的に安定な顔料で、その組成はCr2O(OH)4またはCr4O3(OH)6といわれ、X線回析では非晶質である。耐光性、耐候性にすぐれ、耐酸性、耐アルカリ性、耐薬品性もよい。粒子は微細で、油で練るとほとんど透明になる。比重は2.9~3.7、吸油量は80~100ml/100gである。加熱すると250℃以下で脱水して黒味を帯び、さらに強熱すると酸化クロム(Ⅲ)になる。

c.用途
高価であるが、耐性や色の鮮明性を要求される場合に使用されるほか、美しい色調を有するため油絵用の絵具には欠くことのできない顔料である。

出典:朝倉書店『色材工学ハンドブック』

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