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家でうろちょろしてるアダンソンハエトリグモの生態 ゴキブリを餌に…?

人間に身近なハエトリグモ。どこから浸入するのか?ゴキブリを駆逐するのか?「アダンソンハエトリグモ」の生態について動画と写真で紹介します。

主に屋内に生息するアダンソンハエトリ(英名:Hasarius adansoni)。家でみかけるあの黒くて小さなクモです。大きくて宝石のように瞳が美しいハエトリグモ科(Salticidae)の一種。

アダンソンハエトリは、短い足でジャンプしたり、ゴキブリや蛾などの虫をエサとして食べることから、人類に役立つ「益虫(えきちゅう)」なんて表現されることも。専門家も把握できないほど無数に生息するハエトリグモの種類のなかでも、アダンソンハエトリ、ミスジハエトリ、チャスジハエトリなどは屋内に住むことが多く、壁やガラスの上を歩くことができます。ちなみに、ハエトリグモの寿命は1年程度。

アダンソンハエトリ

出典:PIXTA

アダンソンハエトリの他にも、マミジロハエトリ、シラヒゲハエトリ、アドブトハエトリ、ヤマジハエトリ、ウススジハエトリ、アリグモなど習慣上○○ハエトリの名称で呼ばれています。

アダンソンハエトリって?

アダンソンハエトリ

出典:Gigsy2222 / iStock. by Getty Images

アダンソンハエトリの生態について、『原色日本クモ類図鑑』(保育社)には次のように記されています。

アダンソンハエトリ Hasarius adansoni
 体長♀ 8mm, ♂ 6-7mm. ♂♀色彩を異にする. ♀背甲・頭部は暗赤褐色で眼の付近は黒色. 胸部は赤褐色で後方は褐色となり、全面に白毛がある. 後牙堤には先端の2分した歯が1本ある. 胸板は橙黄色で周辺は褐色、毛を生じる. 歩脚は褐色~黒褐色で、強い刺と白毛がある. 腹部は黒褐色で前方と正中斑は黄褐色、下面は黄色で灰褐色斑が散在する. ♂は頭部が黒色で胸部は紫褐色. 腹部は黒色で前方に白色横帯、中央に1対の白色斑がある. 触肢は黄褐色で先端は暗いが、膝節と脛節には長い白毛を密生しよく目立つ. 人家に普通な種で窓辺の日当たりのよい場所に出現するが、目撃するのは♂の方が多い.
分布:北海道、本州、四国、九州.

出典:保育社(1986)『原色日本クモ類図鑑』

「クモ」に抵抗を持つ人もも多いかと思いますが、ハエトリグモは英語でジャンピングスパイダーと呼ばれるなど、その習性や外見から「かわいい」と表現する人も……。

荷物などに潜んで家の中に浸入するようです。

窓や通気口などから家の中に入ってきます。実はおうちハエトリはもともとその地域にいたものであるよりも、人間の物流にまぎれて運ばれてきてしまった場合が多いと考えられています。荷物の隙間で休んでいたりすると、一緒に運ばれて広まってしまうのです。特にアダンソンハエトリは世界中の屋内に見られ、原産地がどこかは研究者でもわからない状況です。

出典:ナツメ社(2016)『世にも美しい瞳 ハエトリグモ』

アダンソンハエトリはゴキブリを食べるってホント?

アダンソンハエトリ

出典:Gigsy2222 / iStock. by Getty Images

冒頭で触れたように、益虫扱いされることもあるハエトリグモ(アダンソンハエトリ)。実際にゴキブリなどを食べています。

【捕食シーンの映像】:
ゴキブリ、蛾、蚊をエサとして食べるハエトリグモ

口に咥えられる虫なら何でも食べてしまうそう……。

一見すると、頼りがいのあるクモですが、実際のところ駆逐するには至らないようです。

ハエトリグモの瞳や生態について詳しくフォーカスした書籍『世にも美しい瞳 ハエトリグモ』(ナツメ社)の「おうちハエトリQ&A」にて推察されています。

ハエやカを駆逐してくれるかというと疑問です。ハエやカを食べられる頻度よりも新たに入ってくる頻度の方が上回ってしまうのではないでしょうか。小さなゴキブリも食べますが、ハエトリグモは明るい時に、ゴキブリは暗い時に主に活動するため、これも駆逐という面では残念ながら期待できません。

出典:ナツメ社(2016)『世にも美しい瞳 ハエトリグモ』

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