ハグに期待できる効果
ハグをすると、自分が人から愛されているとか、守られている、必要とされていると感じることができます。ほっとした気持ちになり、安心感を得ることもできます。ハグにはこの他にもいろいろな効果が期待できるようです。
ストレスが減る
ハグにはストレスを解消する効果があるといわれています。
その理由は、ハグによって脳内ホルモンのひとつである「オキシトシン」の分泌が促進されるためです。オキシトシンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれており、分泌が増えることで幸せな気持ちになれたり、安心感が持てるようになります。
また、オキシトシンの効果で幸福な気持ちになると、自律神経をつかさどる副交感神経が優位になります。副交感神経は、心身の緊張をほぐしてリラックスさせる効果を持っているため、ストレスの軽減に役立つのです。
幸せな気持ちになる
好きな人とのハグによって分泌される「幸せホルモン」は、とても幸せな気持ちにしてくれます。幸せな気持ちが大きくなると、精神の安定にも大きな役目を果たしてくれるのです。
実際この「幸せホルモン」はキスをしても分泌されますが、正直キスをする相手がいつもそばにいるとは限りませんよね。
ハグなら親や兄弟、飼い犬でもできます。もちろんお互いに愛情を持っている相手に限りますが、キスよりは手軽にできるのではないでしょうか。
よく眠れるようになる
ストレスを抱えていると常に交感神経が優位になって、質の良い眠りをとることができません。
前述した通り、ハグにはストレスを軽減する効果が期待できます。ハグによって副交感神経が優位になると、心身がリラックスできてよく眠れるようになるのです。
睡眠は毎日の活動において欠かせないもの。質の良い睡眠をとるために、寝る前にハグを実践してみてもいいかもしれません。
やる気が出てくる
心身が疲れていたり、気分が落ち込んでいるときは、何もやる気が出ませんよね。好きな人とハグして幸せな気持ちになると、精神的に落ち着いてきます。「やる気がでない」というのは、身体的疲労よりも精神的疲労のほうが大きく影響しているもの。
ハグによって精神的疲労が解消され、前向きな気持ちになることで「やる気」が出てくるのです。
ハグによる幸せホルモンとは
ハグすることで脳内に「幸せホルモン」と呼ばれる物質が分泌されます。これにはどういったものがあるか、どのような働きがあるのか、詳しくみていきましょう。
オキシトシン
オキシトシン とは脳内物質の一つで、「愛情ホルモン」や「恋愛ホルモン」とも呼ばれており、ハグや簡単なボディタッチなどによって分泌されます。オキシトシンには以下のような効果があるといわれています。
- 優しい気持ちになれる
- 精神が安定しストレスが減る
- 相手への信頼感が増して人間関係が円滑になる
- 記憶力が向上して学習意欲が高まる
- 心臓機能が高まり感染症予防に役立つ
- 他の異性に関心がなくなり浮気予防に役立つ
オキシトシンは幸せな気持ちになるだけでなく、健康面や学習面にも好影響が期待できるのです。
βエンドルフィン
ハグをすると、「幸せホルモン」であるβエンドルフィンが分泌されます。βエンドルフィン には以下のような効果があるといわれています。
- 鎮静作用
- 苦痛をやわらげる
- 安心感・快楽を感じる
- ドーパミンの分泌を促進させる
- 免疫力を向上させる
βエンドルフィンは、ハグだけでなく愛情行為や、気持ちの良いものを見たり聞いたりしたとき、美味しいものを食べたときにも分泌されるといわれています。ハグする相手がいないという人は、趣味に没頭したり好きなものを食べると効果があるでしょう。
ハグの日常生活への取り入れ方
ハグの素晴らしい効果を紹介してきました。こんな素敵な行為なのだから、もっと積極的に日常生活に取り入れたいですよね。
ここからは、ハグを日常生活に取り入れるおすすめの方法を紹介します。
「おはよう」「おやすみ」のハグ
日常生活で欠かせない「おはよう」「おやすみ」の挨拶。このときに言葉だけでなく、ハグしあうのがおすすめです。眠気も、ハグの幸せホルモンでやる気に変化するでしょう。
また、就寝前に夫婦や家族同士でハグしあうことで、愛情を確認できて幸せな気持ちに包まれます。そうすることで、深く質のよい眠りにおちることができるでしょう。
「行ってきます」「ただいま」のハグ
「行ってきます」「ただいま」のハグもおすすめです。「行ってきます」「行ってらっしゃい」と抱き合えば、「離れていても大丈夫。ちゃんと帰ってくるからね」と安心できるでしょう。
「ただいま」「おかえり」と抱き合えば、「無事に帰ってきてくれてありがとう」「あなたのことが大好き」という感情が伝わります。もちろん、笑顔で言葉を交わすことも大切ですが、そこにスキンシップが加わることで、より強い感情表現ができるのです。
ハグの時間は長めに確保しよう
ハグの時間はできるだけ長めに確保しましょう。その理由は、しっかりと相手の体温や心動を感じることで、より一層安心感や愛情が伝わるから。
短いハグだと挨拶程度にしか感じませんが、長めのハグなら「愛されている」「守られている」と感じることができるはず。時間のない人は、1日1度でもOKなので、長めにハグできる時間を確保しましょう。
キスもセットにすると効果が増大
恋人や夫婦の愛情表現なら、キスもセットにするのがおすすめです。キスにも「βエンドルフィン」を分泌させる効果があります。ハグとキスのセットで、より多くのエンドルフィンを放出して、幸福感に包まれましょう。
ある統計で、毎朝キスをするカップルは、しないカップルに比べて、カップルでいる期間が3年以上も長いことがわかっています。「おはよう」「おやすみ」「行ってきます」「ただいま」、ハグとキスのセット効果で円満家庭を目指しましょう。
まとめ
まだ、日本人には馴染みのうすいハグですが、こんなにも効果が得られることがわかりました。ハグは、ちょっと照れくさいかもしれませんが、お金も掛かりませんし、いつからでも始められる簡単な愛情表現です。
ストレス解消や健康のためにもなり、幸福感を得られる上に人間関係も良くなります。
ぜひ、今日からハグを習慣にして、幸福な毎日を過ごしてくださいね。