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乾燥肌を改善する方法
乾燥肌を改善するためには、まず自分の乾燥肌の原因が何かを理解することが大切です。例えば、不規則な生活が原因なのにスキンケアを重視しても、なかなか改善することはできません。
ここでは、乾燥肌を改善する方法について紹介します。原因によってケアの方法も変わってくるので、自分の原因に合った改善方法を確認してくださいね。
正しいスキンケア
スキンケアをしっかりしているのに、なぜか乾燥肌が収まらない人もいるのではないでしょうか。それはスキンケア方法自体が間違っている可能性があります。
例えば、洗顔時に肌を擦っている人は注意が必要です。肌を擦ってしまうと肌と手の摩擦によって乾燥を引き起こす原因になりかねません。
また化粧水を馴染ませるためのパッティングや、フェイスマッサージを強い力で行うことも間違ったスキンケア方法です。心当たりがある人は、スキンケアを見直すようにしましょう。
食事によるケア
乾燥肌の改善ケアとして、食事によるものがあります。乳製品やブロッコリー、卵などは乾燥肌対策に良いと言われている食材なので、積極的に摂取してください。日常的に外食が多く、バランスがとれた食事を摂っていない人は、乾燥肌対策として食生活の改善が必要かもしれません。
メニューに悩んだときは蒸しサラダ、納豆やたらこを食べると良いでしょう。どうしても栄養素が足りないときはサプリメントなどでカバーする方法もあります。
睡眠不足の解消
乾燥肌の原因の中で、比較的多いのが睡眠不足です。多忙な毎日を過ごすことで睡眠時間を削らないといけない人も少なくありません。しかし、積もり積もったものが肌に影響を与えてしまうのです。
睡眠不足を解消するといっても、ただ睡眠時間を増やせばいいというものではありません。寝る前の3時間前から何も食べないこと、寝る1時間前からスマートフォンやパソコンから離れること、部屋は真っ暗にしてから寝ることなど守るだけで睡眠の質がグンと向上します。
特に、スマートフォンやパソコンは眠れなくなる原因になりやすいので気をつけましょう。
入浴方法
入浴方法を工夫することで、乾燥肌対策になります。ただし、お湯の温度を40℃以上に設定している人、20分以上お湯に浸かっている人などは、乾燥肌改善ではなく悪化させてしまっているかもしれません。
基本的にお湯に浸かるのは10分~15分ほどが良いと言われています。お湯の温度も夏場は38℃、冬場は40℃前後にしましょう。高温のお湯にしてしまうと、肌を守る皮脂まで奪ってしまうので気をつけてください。
乾燥肌の改善方法:正しいスキンケアの手順とコツ
スキンケアは正しい手順を踏むことで乾燥肌の改善方法となります。逆を言えば間違ったスキンケアをすることで乾燥肌を悪化させるだけではなく、まったくスキンケアの意味がなくなってしまうケースもあるようです。
こちらでは適切なスキンケアの手順とコツを紹介します。
1.クレンジング
スキンケアはクレンジングから始まりますが、すでに乾燥肌になっている場合は刺激の少ないクレンジングを使うようにしましょう。ミルクタイプ、クリームタイプのクレンジングがおすすめです。乾燥肌ではないけど、乾燥予防をしたい人もなるべく刺激の少ないクレンジングを使ってください。
シートタイプやオイルタイプは、乾燥肌の人にとって刺激が強いので使わないようにしましょう。特にシートタイプはサッとメイクを落とせる分、刺激がかなり強いため肌に負担がかかってしまうのです。
2.洗顔料
クレンジングを終えて、洗顔をする時はしっかり泡立てましょう。よく泡立てずに洗顔をしてしまうと、肌へのダメージが強くなってしまいます。上手く泡立てられない場合は、泡立てネットを使うと良いでしょう。
100円ショップで販売されているものでも、十分効果が期待できます。朝、洗顔するときは洗顔料を使わなくても、ぬるま湯だけの洗顔で問題ありません。洗顔料を使ってしまうと、余計に肌がつっぱることがあるからです。
3.化粧水
洗顔後の肌は急速に乾燥するため、洗顔後はすぐに保水と保湿をするようにしましょう。そのため、洗顔の順番もなるべく後からにしましょう。
入浴後すぐに洗顔をしてしまうと、お風呂から出る頃には既に乾燥しきっている可能性があります。
4.美容液
美容液を塗る時も、手にたっぷりの量を取って優しくハンドプレスをしましょう。
摩擦の影響を少なくするためにコットンを使う人もいますが、繊維で肌に傷がつくので避けたほうが良いでしょう。
5.乳液
乳液も美容液と同様に、優しく手で染み込ませることを心がけてください。
基本的に均一の量で構いませんが、乾燥が酷い部分は乳液をたっぷりと重ねて塗ることで、乾燥を防ぐことができます。
6.クリーム
べたつくのが苦手でクリームの重ね付けをしたくない人もいますが、保湿のためには必要不可欠です。乾燥肌になっている人は、保湿を心がけるといいでしょう。
乾燥肌の改善方法:食事で内側からケアする
乾燥肌は外見的な部分だけのケアをしても意味がありません。
食事で内側からケアをすることで乾燥肌になりにくい身体を作ることができるのです。こちらでは、食事による乾燥肌対策を見ていきましょう。
ビタミンA
ビタミンAには肌のターンオーバーを活発化させるだけではなく、皮脂膜や天然保湿因子の生成を促してくれる効果も期待できます。これによって皮膚や粘膜の潤いをキープしてくれるとされています。
食べ物としてはレバーやうなぎ、ほうれん草、ニンジンなどの緑黄色野菜に含まれています。
ビタミンB群
ビタミンB群は、健康な皮膚成長を助けてくれる効果が期待できます。肌のターンオーバーを正常にしてくれるので、肌のトラブルが起こりにくくなるでしょう。
ビタミンB2は主に豚肉や納豆、牛乳などに含まれています。ビタミンB6はレバー、サンマ、マグロなどの魚介類や大豆製品に多く含まれているため、多くのビタミンを取ることをおすすめします。
ビタミンC
美肌といえば、欠かせないのがビタミンCです。活性酸素を除去してくれるだけではなく、コラーゲンの剛性を促進する効果が期待できます。主にキウイ、イチゴなどのフルーツ、野菜に多く含まれています。
ビタミンE
ビタミンEは血液の循環を促進して肌の新陳代謝を活発にしてくれます。他にも肌のバリア機能も高め、抗酸化作用があるため細胞へのダメージも軽減してくれます。
このため、ビタミンEは若返りのビタミンと呼ばれることもあるようです。
タンパク質
ダイエットをする人で乾燥肌が多いのは、肉を食べないなど偏った食事を行うことによってタンパク質が足りないからです。タンパク質は肌の生まれ変わりを促進し、ターンオーバーの正常化を図ってくれます。
また、タンパク質は天然保湿因子を生成するため、乾燥肌対策として確実に摂取しておきたい栄養分です。肉類や魚類、大豆製品、乳製品などに多く含まれているので、過剰にならない程度の摂取はしておくべきです。
オメガ3系脂肪酸
オメガ3系脂肪酸はホルモンや細胞膜、セラミドのもとになると言われています。特に、セラミドは肌の保湿機能を改善する効果が期待できるので、オメガ3系脂肪酸は積極的に摂取しましょう。
オメガ3系脂肪酸が含まれているのはアマニオイル、エゴマ油、イワシやサンマなどの青魚です。バランス良く摂取したい場合は、エゴマ油やアマニオイルを使った炒め物などがおすすめです。
乾燥肌の改善方法:睡眠で肌のターンオーバーを整える
疲労やストレス解消にも睡眠は欠かせません。睡眠不足になることで、肌に栄養がいきわたらず、トラブルの原因を作ってしまうのでしょう。
こちらでは睡眠による乾燥肌の改善方法をまとめました。
十分な時間の睡眠を確保する
理想的な睡眠時間は大体7時間と言われています。平均が7時間より短い人は、まずは睡眠時間を確保するようにしましょう。
十分な睡眠時間を確保することで、肌はもちろん、身体や精神的な疲れもとることができるでしょう。
就寝1時間前にはパソコン・スマホの操作をやめる
就寝1時間前には、パソコンやスマートフォンの操作はやめましょう。これらの光による刺激は睡眠を阻害するだけではなく、目にも良くありません。
最近よく眠れない、目の疲れを感じる人は就寝前にスマートフォンなどを操作していないか確認してみてください。
就寝3時間前以降は食事を摂らない
食事についても、就寝3時間前は何も食べないようにしましょう。何かを食べてしまうと、それによって「眠ろう」という意識がなくなってしまうのです。
たとえ眠れたとしても消化されないまま眠ってしまうため、乾燥肌だけでなく肥満になる原因にもなりかねません。
寝室の照明はオフにして眠る
就寝時に小さな灯りだけでもつけておく人がいますが、予備灯をつけているだけでも睡眠の質は落とされてしまうのです。
自分では気になっていないつもりでも、僅かな光を感知して眠りが浅くなってしまうのです。
乾燥肌の改善方法:肌の潤いを守る入浴方法
こちらでは、入浴によって乾燥肌を改善する方法について紹介します。
入浴はひとつ間違えば乾燥肌を悪化させてしまうので、きちんと入浴方法を守って行うことをおすすめします。
浴室と脱衣所の温度差は皮膚がダメージを受ける
浴室と脱衣所の温度差が高い場合、皮膚がダメージを受けてしまいます。いきなり寒いところに行くことで、ゾクッと寒気がすることがありますよね。
たかが気温とあなどってはいけません。皮膚がダメージを受けないよう、浴室で脱衣をするなど工夫をしましょう。
皮膚を傷つけない綿素材のタオルまたは手でやさしく洗う
身体を洗う時、ボディタオルで洗っている人がほとんどだと思います。しかし、若干痛みを覚えるボディタオルは肌を傷つけてしまうことに気づいていますか?
皮膚を傷つけないためにも綿素材のタオル、もしくは手で優しく洗うようにしましょう。近年は泡のボディソープもあるので、そういったものを使えば手で洗うだけでも問題ありません。
湯温は夏38度・冬40度ほどが目安
先述したように、お湯の温度について夏は38℃、冬は40℃を目安にしましょう。
特に冬場は寒い場所からいきなり熱いお湯に入ると乾燥を招くだけではなく、心臓にも負担をかけてしまうので気をつけてください。
浴槽に保湿成分配合の入浴剤を入れる
乾燥肌がつらい人は、湯船に保湿成分配合の入浴剤を入れてみてはいかがでしょうか。
どれだけ自分で気をつけていても、100%ケアができているとは言えません。だからこそ、入浴剤にカバーをしてもらいましょう。
浴槽に浸かる時間は10~15分にとどめる
こちらも先述しましたが、湯船に浸かる時間は最大15分程度にとどめておきましょう。
寒い時期はいつまでも浸かっていたい気になりますが、長時間浸かることで乾燥肌のリスクを高めてしまうのです。
お風呂あがりはボディクリームなどで保湿ケア
お風呂からあがった後は、ボディクリームなどでしっかり保湿ケアを行いましょう。
近年はドクターズコスメなどもあるので、敏感肌、乾燥肌に適したボディクリームを取り扱っているコスメブランドも少なくありません。
まとめ
乾燥肌は放っておいても治るものではありません。どうすれば乾燥肌を防げるのか、自分の行動が乾燥肌を悪化させる原因になっていないか、しっかり見直してみましょう。
特に湯船に浸かりすぎることで乾燥肌を悪化させることを知らない人もいます。何気なく行っている行動が原因になっていることもあるので注意してください。