敏感肌の化粧品の選び方
敏感肌向けの化粧品であるからといって、かならずしも「敏感肌用」と書かれているとは限りません。その場合は、自分で見極めて選ぶべきです。そんなとき、次のポイントを意識しながら探してみてください。より細かく分析して探した方が、より自分に合ったものに出会えるでしょう。
配合がシンプルなものを選ぶ
化粧品には、さまざまな成分が入っています。それによって、繊細な表現や独自の効果、科学的な作用などに期待することができます。ですが、敏感肌の場合そういった複雑なものは避けるべきかもしれません。豊富に成分が入ったものよりも、配合がシンプルなものを選びましょう。敏感肌の人は、何か特定の成分によって肌荒れを起こします。もちろん、1種類だけでなく複数の種類が不得意であるという場合もあるでしょう。だからこそ、数多くの成分が複雑に配合された化粧品は避けるべきなのです。配合がシンプルなものと複雑なものを比べたとき。後者はより肌荒れにつながる成分に当たる確率が高くなってしまいます。その点、配合がシンプルな化粧品であれば、自分の苦手とする成分を見極めることができますし、また万が一肌が荒れた場合でも、原因を特定し次の化粧品選びに活かしやすいでしょう。
無添加をうたっている商品は何が無添加なのか確認する
敏感肌の人が選ぶべき化粧品として、無添加のタイプは代表的です。ですが、同じ無添加の化粧品であってもどの成分が添加されていないのかを確認してください。
添加物は、化粧品にいい香りをつけたり見栄えのする色をつけたり、長持ちさせたりする上で効果的です。一方でそうした添加物は、肌の刺激になる場合もあります。健康な人であれば問題ありませんが、敏感肌の場合はそれらによって肌荒れを起こすかもしれません。
安全で保湿力の高いものを選ぶ
とにかく注目すべきなのが、安全性でしょう。見栄えや手軽さを考えたとき、本音をいうと安全性以上に仕上がりや機能性、好みを重視したいはずです。ですが敏感肌の場合は、あまりそうした考えを持つべきでありません。使っているときに理想の仕上がりや効果を体感できても、あとあと酷い肌荒れを起こしてしまうかもしれないためです。それこそ、配合がシンプルであるかどうかや、自分が避けるべき添加物が入っていないかどうか、安全性を謳っているかどうかなどを重視してください。
また保湿力の高いものを選ぶというのは、特にポイントでしょう。敏感肌の主な原因は、肌表面のバリア機能が乏しくなっているためです。つまり、外部刺激から肌を守ったり、肌の水分を閉じ込めたりする役割を担う適度の皮脂が不足しているのです。その点、保湿力の高い化粧品であれば、肌に潤いを与えバリア機能をサポートする効果が期待できます。主には、コラーゲンやヒアルロン酸、セラミドが入ったタイプが代表的な保湿力の高い化粧品です。安全性と合わせて、この点についてもこだわって選んでください 。
基礎化粧品からメイク・クレンジングまで敏感肌用を選ぶ
化粧品と一口にいっても、種類はさまざまに存在するでしょう。見た目を作るためのメイクアイテムから、スキンケアのための化粧品、また日焼け止めなどもその一つに数えられます。そして敏感肌の人は、このどれにおいてもアイテム選びを妥協すべきでありません。基礎化粧品からメイククレンジングまで、いずれも敏感肌用を選ぶようにしてください。
ひとつでも敏感肌に合わないものを使っていると、他の部分におけるこだわりまで台無しになってしまいます。ひとつでも自分に適さないものを使っていれば、肌は荒れてしまうでしょう。そうなると、余計に敏感な状態になるため、敏感肌用の化粧品を使ってもなお症状は悪化する可能性が出てきます。こうした状況を防ぐためにも、かならずすべての化粧品において敏感肌用を選ぶようにしましょう。敏感肌である以上、化粧品選びにこだわってうまく付き合っていかなくてはなりません。
敏感肌におすすめの化粧水
化粧水には、保湿効果の高いものがおすすめです。オイリー肌用のさっぱり系と乾燥肌用のしっとり系に大きく分かれるので、しっかり見極めてください。もちろん、敏感肌専用のものであればなおよいです。
ノブⅢ フェイスローション(R) しっとり
乾燥肌~普通肌の人向けに作られた、しっとりとした感触の化粧水です。人の肌に近い弱酸性の性質であるため、敏感肌でも安心して使用できます。無香料・無着色・低刺激性を謳っている点もポイント。
fu-u フェイスパック・ローション
安全性の高い自然素材で、シンプルに作られたローションです。国産のヘチマ水はじめ、キュウリ果実エキス、ヨーグルト液、ハチミツといったものを調合して作られています。敏感肌にも、やさしく浸透させられるでしょう。
アトレージュ 薬用 スキントリートメント (敏感肌用 化粧水)
薬用製品であるため、一般的な敏感肌用化粧品以上に安心感が感じられます。オキナワモズクエキス、ヒアルロン酸Na、プラセンタエキスなどの機能性保湿成分により、保湿はもちろん、炎症を抑える効果にも期待できます。
薬用ユースキンS ローション (敏感肌用 保湿ローション) 【医薬部外品】
同じく薬用の、前進に使える保湿ローションとなっています。さっぱりとした使い心地のジェルタイプであるため、ベタつきが苦手な人でも使いやすいです。しその葉エキスによって、低刺激でありながらしっかりとした保湿効果が期待できます。
d プログラム バイタルアクト
バリア機能が乏しく、外部刺激に弱い敏感肌。この化粧水を使えば、そんなバリア機能を整える効果が期待できます。パラベンフリー、アルコールフリー 無香料、無着色、弱酸性の低刺激設計という点もポイントです。
敏感肌におすすめのファンデーション
ファンデーションは、日中肌にしっかり密着させておかなくてはなりません。そのため、刺激には特に注意するべきです。メイクのたびに肌に負担を与え、トラブルを引き起こしてしまうかもしれないためです。
シルキーエアヴェールミネラルファンデーション
商品名の通り、ミネラル成分を使用した肌にやさしいファンデーションです。「かろやか美肌」のキャッチコピー通り、薄づきタイプであるため軽いつけ心地が魅力です。紫外線吸収剤不使用でありながら、SPF30・PA+++のUVカット効果も組み込まれています。
アクセーヌ クリーミィファンデーション
敏感肌用に作られた、しっとり質感のファンデーションです。クリーミィな使い心地であるため、乾燥しがちな敏感肌を1日中潤しておけます。無香料、アルコールフリーとなっており、添加物の刺激が気になる人も安心です。
キュレル パウダーファンデ
保湿ローションや入浴剤も展開している、キュレルのファンデーションアイテム。保湿製品を強みとするシリーズだけに、安心感が感じられるでしょう。自然な仕上がりとなる優秀なファンデーションでありながら、アレルギーテスト、パッチテスト、ノンコメドジェニックテスト済みであるため、肌トラブルが起こりにくいです。
d プログラム メディケイテッド リキッドファンデーション
自然な伸びで使いやすい、リキッドファンデーションタイプ。薬用製品であるため、刺激が不安な敏感肌の人でも使いやすいです。添加物を多数カットしたクリーン製法であるため、ニキビや肌荒れの心配が少ないです。
Dr.ウィラード・ウォーターファンデーション
スキンケア効果を合わせた、ファンデーションアイテムです。ミネラル豊富なリグナイトという物質を溶かしたウィラード・ウォーターを配合しており、自然な働きかけで肌本来の力を引き出します。敏感肌症状の緩和にも、適しているかもしれません。
敏感肌におすすめのメイク落とし
日中落ちることがないよう、しっかりめに作られているメイクアイテム。それだけに、メイク落としには強力なものも少なくありません。敏感肌の場合は、極力刺激の穏やかなものを選ぶようにしてください。
d プログラム ディープクレンジングオイル
「ときどき敏感肌」を防ぐことをコンセプトとしたdプロジェクトのアイテムでありながら、しっかりとしたクレンジング効果が期待できます。重ね付けマスカラも、軽くらせんを描くようになじませるだけでスムーズにオフできます。
ロゼット 無添加メイク落し洗顔フォーム
石鹸と表記されていますが、これもまたメイク落としのひとつです。このアイテムだけで、洗顔とメイク落としが両方できます。ですが香料・鉱物油・防腐剤・着色料・表示指定成分無添加、かつ100%植物性洗浄基材で作られているため、刺激は穏やかで安心感があります。
ファーマアクト 無添加クレンジングオイル
ミネラルオイルを主原料とした、さらっとした使い心地のクレンジングオイルです。クレンジング力の高いオイルアイテムですが、防腐剤・着色料・合成香料などを使用していないので敏感肌でも使いやすいです。ぬれた手や顔にもそのまま使える、使いやすさも魅力的。
ロゼット クレンジングリキッド
美容液成分を90%含んでおり、メイクオフの際び指による刺激を緩和します。それでいて、メイクのほか毛穴汚れ・黒ずみ・古い角質にまで働きかける高い洗浄力も誇ります。フランス式洗顔法にして作られた、他にない機能的なメイク落としです。
クレパシー ディープクレンジングジェル
汚れの吸着に適したクレイ、そして毛穴奥の皮脂やメイクをかき出すスクラブを配合した、効果的なクレンジングジェルです。ですが、ミネラル豊富な天然アルプス氷河水配合かつ、植物由来ベースの弱酸性クレンジングとなっているため、敏感肌でも使いやすいです。
まとめ
敏感肌の人は、上記で紹介したポイントを押さえて化粧品を選ぶようにしてください。刺激に敏感な肌状態でも、安心して使えるものが見つけられるでしょう。敏感肌の人は、化粧品選びのすべてに注意しなくてはなりません。コツを押さえて、自分の肌質と楽に付き合っていけるよう心がけましょう。