ピーリングによるニキビ跡治療
ピーリングによって古い角質を除去し、肌の新陳代謝を向上させるとニキビ跡に効果が期待できますし、このピーリングによるニキビ跡の改善は、色素沈着のニキビ跡以外、直すことが難しいといわれているクレーター型のニキビ跡にも効果が期待できる場合があります。
クレーターが深く大きいとなるとレーザー治療の方が効果を発揮しますが、ピーリングを行うことでニキビ跡を改善しておき、その上でレーザー治療を行うなど、本格的な治療の準備としても利用できます。
ピーリングとは
ピーリングといってもいくつかの種類があり、薬剤を利用して角質を除去するタイプ、レザーによるピーリング、さらにダイヤモンドピーリングなど、より本格的な治療に利用されるピーリングもあります。
自宅で行う場合、薬剤を利用して角質を除去するタイプを利用する事が多くなりますが、市販されているピーリング商品もとても多くなっていますので、自分の肌の状態やニキビ跡の状態によって利用する商品を選択していきましょう。
ピーリングを利用する方法
ピーリングを利用する方法としては、自宅の場合、フルーツ酸やサルチル酸などの角質除去、皮脂除去の成分を利用して行います。ゴマージュやスクラブ等の方法がありますが、ゴマージュの場合、天然粒子を利用し角質除去する方法で、種子を細かく砕いたもの、ハーブなどが利用されています。
スクラブは細かい粒上の物を肌の上で転がすことで、古い角質を除去するというタイプで、スクラブには塩を利用したいものや胡桃の粉を利用したものなど、種類も多いです。
自宅でもピーリングは可能?
クレーターのようなニキビ跡やかなり色素沈着が進んでいるニキビ跡の場合、セルフケアでは十分に改善できないこともありますが、自宅でもピーリングを行って、その上で治療を考えていくということもできます。
自宅でピーリングすることも可能ですが、肌の状態などによってピーリングが刺激になり、ニキビ跡が余計ひどくなったり、ニキビができるなどのトラブルもあるので、ピーリングの方法をよく理解し、正しく行うこと、異常がでたらすぐに医療機関に相談することなどが求められます。
ピーリングが向かない人とは
ピーリングはある程度肌に刺激があり、刺激のない方法でピーリングするということは無理なので、お肌が弱い人、極端に乾燥している状態には不向きです。自宅でできるピーリング材は治療に利用する医療機関の物と比較すると、成分的に弱くなっていますが、ごしごしこすってしまったり、洗い流しが不十分などの理由でニキビ跡やニキビを悪化させることもあるので、十分注意が必要です。
ニキビ跡に効果的なピーリングの種類
ニキビ跡に効果を発揮するピーリングの商品は今かなり多くなっており、自宅でも安心してケアできる方法がありますが、自分のお肌の状態が悪く、乾燥しているという場合には、ピーリングを行う時、医療機関、皮膚科の医師などに相談してから行う方がいいと思います。美顔器や手軽に利用できるスクラブなどがありますので、自分に合った商品を選択する事が重要です。
美顔器の使用
肌への負担が気になる、肌が敏感という人が自宅でピーリングしたい場合、刺激が少ない美顔器にピーリング機能が付いているタイプがおススメです。超音波によって水を蒸気化し、古い角質を取り除くなどの美顔器が人気で、薬剤などを利用したピーリングではないので、肌が弱い人にも向いているといわれています。
美顔器というとお値段が高いと心配される方もいますが、1万くらいで購入できるタイプもありますので探してみるといいと思います。
スクラブ洗顔の利用
スクラブ洗顔はクルミ粒などが利用されている洗顔料で、クリーム状になっているものが多く、その中にクルミなどの粒上のモノが配合されていてその粒粒を転がすように利用することで、古い角質を浮き立たせて除去するというものです。
ただクルミの粒などを利用しているので、摩擦が大きくなることも多く、刺激を与えてしまうので、肌弱い人には向きませんし、ごしごしこすらないように優しく利用することも必要です。
ピーリング石鹸
ピーリング石鹸やピーリング系の洗顔フォームを利用してピーリングを自宅で行っている人も少なくありません。このピーリング系の石鹸や洗顔料には、AHAやBHAといったピーリング剤が含まれており、特にフルーツ酸を利用したAHA系の石鹸が多いようです。
クリニックのように高い効果を期待できませんが、定期的に利用することで気になる古い角質を除去したり、過剰な皮脂分泌の抑制につながりますので、自分に合ったものを利用しましょう。
ピーリングジェル
ピーリングジェルは洗顔料の物もありますし、ピーリングを行ってから洗い流すようなタイプもあります。フルーツ酸が配合されている物、また粒がはいっているものなどがあり、いずれも洗顔料と同様に、古い角質や余計な皮脂を除去するタイプです。
ジェル状になっているので洗顔料のように泡立てて利用する必要もなく便利ですが、摩擦させることも多いので、肌が弱い人は優しく注意深く利用する事が求められます。
ケミカルピーリングのメリット・デメリット
ケミカルピーリングは医療機関で行われている本格的な方法で、ニキビ跡が特に気になる方、また短期間で改善したいと思っている方にお勧めの方法です。ニキビ跡治療の方法として知名度の高い治療になりますが、費用が掛かる事、また医療機関に通う必要があるなど、面倒な面もあります。
短期間で効果を得られる
自宅で行うピーリングの場合、それほど強い成分が含まれていないので、ある程度の期間をかけて改善していくことになりますが、ケミカルピーリングの場合、強い成分を利用しているということもあり、短期間で効果を感じる事ができる方法です。ただ、短期間といっても、1ヵ月から2ヵ月のスパンで1年くらいは通うことになりますので、ニキビ跡の治療はどんな方法でも時間がかかることを理解しておくべきです。
しみやそばかすの改善にも
ケミカルピーリングの場合、ニキビ跡以外にも、シミ、そばかすなどのエイジング世代の悩みにも対応できる治療といえます。ニキビ跡でも色素沈着を起こしている茶色のニキビ跡などに効果があり、エイジング世代が気になる同じような茶色のしみ、メラニン色素が集まった状態を改善できる方法としても知られています。
肌が弱いと使えない
ケミカルピーリングは、自宅で利用する商品よりもずっと成分的に強いものが利用されていますので、肌が弱い人、また乾燥が進んでいる人は利用できないというデメリットもあります。ケミカルピーリング自体、その後、肌が乾燥するという副作用がでることもあるので、肌の状態が悪い人は利用できないことも多いです。
まとめ
ニキビ跡はなるべくつくらない事、これが鉄則ですし、ニキビ跡が少しでも見えるとき、すぐに自宅でのケアまた皮膚科などの専門医によるケアを考えていくべきです。
時間が経過するほど治りにくくなりますし、年齢が上がるほど肌の質も悪くなっていくことが多いので、ニキビ跡の改善は早急に行う方が時間もかかりにくいでしょう。