視点を変えた優秀ともいえる回答
この問題への他の学生の答えは「愛があれば」「教育が」などだれもが考える正しい答え。この回答の様に法律をゆるくしても、やってはいけないことは、やはりいけないこと。
しかし、犯罪を減らすために発想を転換したこの学生さんの答えは、優秀とも言えるでしょう。試験問題を出題したKPペリー-V-HTNさんも最高得点をあげたそうです。
割としっかり書いてたしかなり本質突いてるから最高得点あげた
— KPペリー-V-HTN (@perry_trpg) 2018年2月2日
犯罪抑止、実際に効果があったこと
学生さんの回答の「法律をゆるくする」とは少し違ってくるかもしれませんが、実際に視点を変えた取り組みで殺人事件などの重要な犯罪を激減させた取り組みがあるのをご存知でしょうか。
それは犯罪の多い街として有名なアメリカのニューヨーク市の行った取り組みです。法律を厳しくして犯罪を減らすのではなく、違う方法を取りました。
それは、徹底的な清掃と軽犯罪の徹底検挙。落書きの多かったニューヨークの地下鉄を清掃、そして、落書きやゴミ捨てなどの軽犯罪を徹底的に取り締まったのです。すると、わずか5年で2000件以上あった殺人事件が700件程に、60万件以上あった重犯罪事件が半減したそうです。
ちょっとした工夫が大切
ちょっとしたことが大きな犯罪に繋がる、これは心理学でも割れた窓理論(ブロークンウインドウ理論)として有名な理論です。割れた窓を放置しておくと、誰も注意を払っていないという省庁になり、他の窓も壊されるなど状況が悪化していくことを指しています。
風紀の乱れなどちょっとしたことを正すことで、犯罪に向かう気持ちを減らすことができるんですね。テストの回答をした学生さんはこうしたちょっとしたことを見つけられる目を持った人だと思います。将来何か、独創的な試みで大成功を収めそうな気がしますね。