毛穴の種類
一口に毛穴といっても、毛穴が目立ってしまう理由には様々なことが考えられます。その原因によって正しい対処法をすることがきれいな肌を作るための近道です。毛穴が広がってしまう主な理由を3つのタイプに分けて紹介します。
角栓毛穴
毛穴の中に白っぽいものや黒くポツポツしたものが埋まっている人は角栓毛穴タイプです。小鼻の周りや頬などにできることが多く、毛穴を詰まらせている原因となるのが「角栓」です。角栓は最初は白っぽい色をしていますが、それを放置すると段々酸化して黒くなってしまい、それが小鼻などの黒いポツポツの原因になります。
角栓は毛穴から分泌された皮脂と肌に残った古い角質などが混ざってできており、角栓を取り除く為には原因になる過剰な皮脂と古い角質、そして溜まった汚れの3つを改善する対策が必要となります。
黒ずみ毛穴
小鼻などでよく見られる黒ずんだ毛穴ですが、黒ずみ毛穴ができる原因には先ほど紹介した角栓が酸化してしまったことによるものや、角栓が詰まることで毛穴が広がってしまい、そこに影ができて黒っぽく見えるというものもあります。
また、毛穴が黒っぽく見える原因に、うぶ毛が濃くなっているという場合も考えられます。日本人の多くは体毛が黒いため、うぶ毛も黒く目立ちます。1つの毛穴から複数のうぶ毛が出てくる場合もあり、鏡で見てうぶ毛が濃くなっていたり、毛穴のケアを頑張ってもなかなか成果が出ないという人は顔のうぶ毛を剃ることで解決する可能性もあります。
たるみ毛穴
年齢を重ねるにつれて毛穴が目立ってくるようになったと感じる人も多いのではないでしょうか?加齢によって毛穴の開きが気になってきたという人は肌がたるんできている可能性があります。主に頬などで目立ちますが、毛穴の形を観察するとしずく型になっていたり、縦長になっている人はたるみ毛穴タイプになります。
肌にハリや弾力を与えてくれるコラーゲンやエラスチンといった成分は年齢と共に量も質も低下してしまいます。肌にハリが無くなると重力によって垂れ下がり、それがたるみの原因になります。たるみ毛穴は肌を上に引っ張り上げたら毛穴が目立たなくなる特徴もあるので気になる人は確認してみてください。
ピーリングによって得られる効果
肌をキレイにする効果のあるピーリングは市販品でも様々な商品が出ているため実際に使ったことがあるという人も多いでしょう。ピーリングをすることで得られる効果とは具体的にどのようなものがあるのか紹介します。
肌のターンオーバーが促される
私たちの肌はおよそ28日間の周期で新しい肌に生まれ変わる、ターンオーバーを繰り返しています。正常にターンオーバーが行われている時は古い角質が剥がれると新しい肌が現れるというサイクルを繰り返しますが、加齢やストレス、環境の変化など様々な要因があるとそのサイクルが乱れて古い角質が残されてしまうことがあります。ピーリングを行うことで肌に残っている古い角質を取り除くことができ、肌が生まれ変わるターンオーバーを促す効果が期待できます。
古い角質が除去できる
肌のターンオーバーが遅くなると、本来剥がれなければいけない古い角質が肌に残ったままになり、シミやたるみ、吹き出物や毛穴の開きなど様々な肌トラブルに発展することもあります。また、乾燥や摩擦も肌にとっては大敵です。肌のターンオーバーが乱れたり、ダメージを受けるのを放置したままでいると角質がだんだんと厚くなっていき、新たな肌トラブルの連鎖になってしまいます。ピーリングで古い角質を取ることで、角質と一緒に蓄積されていたメラニン色素を除去したりニキビ跡を予防・改善することも期待できるため肌の調子を見ながら試してみると良いでしょう。
ピーリングの種類
ドラッグストアやスーパーなどに出かけると、たくさんの種類のピーリング剤が並んでいるのを見かけます。自宅で簡単にできるホームピーリングにはどのような種類のものがあるのか、その特徴について紹介します。
ピーリング石けん
普段の洗顔料と同じように使えるため、ピーリングの時間をあえて取る必要がないところがピーリング石鹸のメリットです。ピーリングとは元々「剥がす」という意味で、その言葉通り肌を剥がすことで古い角質を除去していきます。ピーリング石鹸によく含まれている成分にAHAというものがあります。AHAはアルファヒドロキシ酸と呼ばれる天然由来の酸で、フルーツ酸とも呼ばれます。ピーリングは肌の角質を剥がすため、当然肌への負担もかかりますが、AHAは肌への刺激が少なくピーリングの効果を実感できると言われています。
AHA配合のピーリング石鹸は肌への負担が少ないとは言え、肌が弱い人は使用する際に注意が必要です。商品を購入する際にはAHAの濃度だけでなく、ph値も確認しましょう。ph値が低いほど酸が強く、ピーリング効果が期待できますがそれだけ刺激も強くなります。刺激に弱い人は必要以上に強いピーリング石鹸を使うのは控えたほうが良いでしょう。
ピーリングジェル
ピーリングジェルは、手に取って顔をくるくるとマッサージするとポロポロと消しゴムのカスのようなものが出てくるピーリング剤です。しかし、市販されているほとんどの商品にはピーリング効果がないと言われており、反対に肌への負担も大きいと言われています。肌の上で撫でるとポロポロ落ちてくるカスの正体は角質ではなくゲル化剤です。
使用後は肌がツルツルと感触になりますが、これもリンスなどに使われている成分と同じ物で、肌には刺激が強いものだと言われています。肌への負担を考えるとできるだけ使わないほうが良いでしょう。
ウォーターピーリング
ウォーターピーリングは、水と超音波の力を利用して毛穴をきれいにする効果があると言われています。ウォーターピーリングの機械はエステなどで使われることが多かったですが、最近では家庭用も普及しており、美容に関心の高い女性の間で注目を集めています。普段のクレンジングでは落としにくい毛穴の奥に残ったメイクや汚れもウォーターピーリングならやさしく落としてくれる効果が期待できます。
ウォーターピーリングでは薬剤を使わず、水と超音波の振動を利用して肌の汚れを落とすため刺激が少ないところもメリットになります。手軽な金額で購入できる機械も多いので気になる人は試して見てはいかがでしょうか?
毛穴にとって逆効果となるケア
自宅でも簡単に実践できるものも多いピーリングですが、間違った方法で行うと反対に肌を傷つけ、トラブルを引き起こしてしまうことがあります。
週に何度もピーリングする
ピーリングは肌の古い角質を剥がす行為です。ピーリング剤は皮膚を溶かしたり破壊することによって新たな皮膚ができるのを促します。そのため、家庭用のピーリング剤でも決められた回数を守らずに使いすぎると肌を傷めてトラブルを起こす原因になってしまいます。古い角質を剥がした後に出来る肌はとても弱いため、紫外線など外部からの刺激にも敏感になります。ピーリングの後にはしっかりと保湿などのケアを行い、過度なピーリングは避けるようにしましょう。
指などで無理に角栓を抜く
鏡を見ると、毛穴からピョコンと角栓が飛び出しているのが気になってしまい、つい指や毛抜きなどで抜いてしまうという人もいるのではないでしょうか?上手くいくとごっそりと角栓が抜けて気分がスッキリしますが、その方法はお勧めできません。角栓が取れた後の毛穴は大きく開いてしまい、なかなか元の大きさまで戻ってくれません。その間にホコリや雑菌、皮脂などが溜まり、毛穴が小さくなる前にまた詰まってしまいます。気になるのをぐっと堪えて毎日のケアで改善していきましょう。
まとめ
毛穴の詰まりや開きには様々な原因があります。それらに合わせた正しいケアを行うことが、毛穴を目立たなくさせるポイントになります。ピーリングなどを効果的に利用してツルツルの肌を目指しましょう。