こんな悩みがある人は腸が弱っているかも?
便秘を起こしたり、吹き出物などを発生しやすくするという腸内環境が悪化している状態とはどのような場合でしょうか?以下のような症状があると、腸が弱っているかもしれません。
冷え症に悩んでいる
冷え性というと手足の末端が冷たくなる人が多いですが、お腹が冷えている人も冷え性であり、これは内臓型冷え性と言います。手足は触れば冷たいとわかりますが、お腹を触ることは少ないので、内蔵型冷え性はわかりにくいです。血行が悪くなり内臓の機能が低下すると、お腹が冷えていくので、腸も弱っているかもしれません。
疲れが取れにくい
腸内環境が良ければ、食事で食べたものは消化されて、栄養が十分に体に吸収されます。しかし腸内環境が悪い状態であると、栄養吸収が十分にされないので疲れやすくなってしまいます。疲れが取れにくいというならば、それは腸の働きが悪いのかもしれません。体内の不調はストレスを発生させることもわかっており、より疲れを溜めやすくなります。
太りやすい
太りやすいというならば、腸の調子が悪く弱っているかもしれません。腸の動きが悪くなると、排泄がうまくできないために、体内に老廃物が溜まります。その結果として代謝機能が低下し太りやすくなるのです。また腸が弱ると、十分に栄養を吸収できなくなりますが、その反面体外に排泄すべきものが腸内に残り、やはり老廃物などを体が吸収し代謝が落ち、太りやすくなります。
寝つきが悪い
腸は第二の脳とも呼ばれており、腸内環境の状態は、体に影響を与えます。寝付きが悪いとなれば、腸内環境が悪化しているのが原因かもしれません。腸内に便が溜まりガスが溜まると、自律神経に影響を与えます。腸内ではリラックスを促すセロトニンという物質が多く作られることがわかっており、腸内環境を悪化させ自律神経を悪くすると、このセロトニン生成量が落ちるのです。その結果として眠りにくくなり、寝付きが悪くなります。
過度のストレスがかかっている
お腹の痛み、便秘や下痢などで不快感が続くのは、過敏性腸症候群と言う症状です。ストレスがかかると、その刺激で腸の働きがおかしくなり、過敏性腸症候群の症状が出ると予想されています。特にこのようなストレスによる腸の不調は、喜怒哀楽をうまく表現できず、感情のコントロールが下手な人がなりやすいです。
食生活が乱れている
食生活が乱れると、腸の働きは悪くなりやすく弱りやすいです。偏った栄養の食事は、腸内環境を乱し悪玉菌を増やすので、便秘や下痢になることが多くなります。また肉など消化しにくい食べ物ばかり食べると、胃にはもちろん腸にも負担をかけるので、腸を弱らせてしまいます。
お腹を柔らかくする腸セラピーとは?
お腹の調子が悪いときには、腸セラピーをすると、状態を改善できるかもしれません。腸セラピーはお腹をマッサージして、腸を刺激する方法です。
腸をゆったりもみほぐすマッサージ
腸をゆったりともみほぐすのが腸セラピーです。体をマッサージするように、力を入れすぎず、ちょうど良いと感じるぐらいの力加減でマッサージします。お腹をマッサージして、腸に刺激を与えることにより、蠕動運動を促し本来の良い状態に戻していくのです。ガスが溜まる、腸の働きが悪く硬くなっているような状態であれば、マッサージすると時々痛みを感じるかもしれません。しかしそれは腸をほぐしていく間に発生する痛みなので、腸セラピーで状態を改善すると痛みがなくなります。
マッサージにより腸の蠕動が促される
腸セラピーによってマッサージすると、腸の蠕動運動が促されます。蠕動運動は腸が伸縮する動きであり、ミミズが前進するときのような動きに近いです。この蠕動運動によって、腸内にある便や老廃物、ガスなどが肛門付近に移動し、体外に排出されるのです。腸セラピーによって蠕動運動を促せば、便秘解消にもつながり、腸の機能を高めます。
腸セラピーの効果
腸セラピーは整腸作用をもたらし、腸の調子が悪いような人には良い方法と言えるでしょう。一言で腸に良いとはいっても、腸セラピーの効果は様々です。
体内の老廃物を排泄する
腸をマッサージして動きを改善すると、蠕動運動が促されます。腸内に溜まっていた老廃物や便が出やすくなります。腸内に老廃物を溜めてしまうと、そのまま体内に吸収されて皮膚から出ようとするので、体にも皮膚にも良くありません。腸セラピーで腸の動きを改善すると、老廃物を出しやすくなり体に良いです。
セロトニンが出やすくなる
セロトニンは、腸に約90%、血液中に約5%、脳に約5%あると言われる物質です。気分安定や快眠に影響を与える物質と言われており、多くは腸で作られます。トリプトファンというアミノ酸が元になって作られますが、腸の働きによっても増えるかどうか決まります。腸セラピーを行えば、腸の働きが良くなるので、セロトニンが生成されやすくなるのです。
美肌効果
体内に老廃物をためるのは、お肌に良くありません。体内の老廃物が皮膚を通じて外に出ようとしてしまいます。腸セラピーによって腸の蠕動運動を促して、便や老廃物を出しやすくして体内に溜めなければ、美肌にも良い効果を与えるでしょう。
睡眠の質の向上
腸内ではリラックスを促すセロトニンという物質が作られており、それは体内での生成量の7割程度を腸内で作ります。腸の働きが悪くなると、セロトニン生成量は減るので、自律神経を乱しやすくする、寝付きが悪くなるなど起こります。セロトニンを増やせば眠りやすくもなるので、快眠にもつながるでしょう。
感情をコントロールしやすくなる
セロトニンは、腸で多くが作られる物質です。セロトニンは神経を安定させる効果があるので、腸セラピーは気分を落ち着かせるのにも役立ちます。衝動的になる、悲観的になるなどを少なくして、前向きな気持ちにしてくれます。
足のむくみの解消
腸の動きは自律神経に影響を与えており、動きが悪いと自律神経は乱れて良くありません。さらには血行不良にもつながり、むくみを発生しやすくします。腸セラピーで腸の動きを良くしてあげれば、足や下半身のむくみ解消にもできるかもしれません。
肩こりや腰痛などの症状の改善
腸に便やガスが溜まると、膨らんで圧迫し、お腹を張らせるので腰痛につながります。腸が張ってしまうと、血行にも影響を与えるので、腰痛を発生させるのはもちろん、肩こりや頭痛にもつながるのです。腸セラピーでお腹の張りを改善することは、腰、肩、頭など全身のコリ解消にも良いです。
冷え性の解消
便秘になると、代謝が下がり血行が悪くなるので、冷え性にもしやすくします。便秘の人は冷え性で悩む人も多いです。そんな中で腸セラピーをすれば、便秘を改善でき、冷え性改善にもなります。
2種類の腸セラピーのやり方
腸セラピーは、手のひらと指を使って、お腹をマッサージして腸をほぐします。2種類のマッサージ方法があるので、それぞれをご紹介します。
おへその周りを「の」の字を書くように手のひら全体でマッサージする
むくみに特に効果があるのが、おへそ周りをマッサージする方法です。おへその右側あたりを両手で押さえて、痛くないぐらいの圧力を与えて、のの字を書くようにマッサージします。おへその右側はリンパにつながっているので、リンパの流れを良くして、むくみ改善に良いです。
左の肋骨の下あたりと右の腰骨の脇をつかむように揉む
腸の動きが悪い、便秘であるような人は、腸全体をマッサージすると効果的です。腸は口の字のように4つ角があるので、その曲がり角で便が滞りやすいです。左右の肋骨の下と左右の腰骨をマッサージして、腸の動きを促します。特に左の肋骨の下あたりと、右の腰骨の脇ををつかむようにしてマッサージしてください。
まとめ
腸は第二の心臓とも言われており、腸の不調は体全体に悪影響を与えます。お腹をマッサージすることで、腸の働きを改善し、体の不調も改善できるので、是非とも腸セラピーを試してみてください。最近は腸セラピーを行っているようなサロンもあるので、有資格者のセラピーを受けることも可能です。