歯周病が口臭の原因に?!すぐできる口臭を悪化させない歯周病ケアって?

歯周病は虫歯と並んで気をつけ萎えればいけないものではありますが、この歯周病になってしまうと口臭が一気に悪化してしまうので、周りの人たちからも距離を置かれやすくなってしまいます。

口臭が悪化しても直接的に言われることはほとんどないので、最悪の場合しばらく気がつかないでしょう。今回は歯周病とは何かを説明し、口臭が発生してしまう仕組みや改善案についてお話しします。

歯周病とは

そもそも歯周病とはいったいどのような病気なのでしょうか。歯磨き粉や歯ブラシといった商品のCMでは高確率で出てくる言葉なので、聞いたことがある人がほとんどではありますが、より具体的にどのような症状をもたらすのかを説明できる人は少ないでしょう。まずは歯周病とはどのような病気なのかをわかりやすく解説いたします。

細菌感染による炎症

歯周病とはわかりやすく説明すると細菌感染によって引き起こされる炎症性疾患です。この炎症が発生する場所が歯と歯ぐきの間の清掃がなかなかうまくいかない部位になります。

この部分に細菌が溜まって炎症が発生するようになると、歯と歯ぐきの隙間がどんどん広がっていくようになって歯周ポケットと呼ばれる境目が発生し最終的には歯を支えている土台の「歯槽骨」と呼ばれている部分が溶けてしまって歯がぐらぐらと動いて抜け落ちるようになってしまいます。

この歯周ポケットに溜まるのがプラークと呼ばれている黄白色の沈着物で大量の細菌がくっついているのです。このプラークは1/1000gの中に1億を超える細菌がいると言われているものすごい細菌の巣窟で、きちんと除外しないと炎症症状も多発するようになるでしょう。

ひどい口臭の原因になる

先ほど説明した歯と歯ぐきの間が広がるようになってプラークが溜まるようになると、その歯ぐきやプラークから悪臭が発生するようになるので口臭が一気に悪化します。また、歯周病が悪化すると膿が出るようになってしまうので、この膿によって非常に強烈な悪臭が発生するようになります。

この臭いはプラークによって発生する揮発性硫化化合物のメチルメルカプタンや硫化水素によるものと言われております。メチルメルカプタンは腐敗した玉ねぎのような臭いを発するとのことなので、これが口臭となった場合臭いと言われるのはどうしようもないですし、硫化水素も腐敗した卵の臭いがすると言われているようにろくなものではありません。

歯周病による口臭のメカニズム

次は歯周病によって口臭が悪化するメカニズムをより具体的に説明いたします。なんとなく仕組みがわかったでしょうが、より現実を直視することで歯周病になりたくないという気持ちが強くなるでしょう。

歯肉が赤く腫れてくる

歯肉が赤く腫れているということは細菌が大量に繁殖しているというサインです。この赤く腫れている状態というのは痛みがあるように感じますが、実はそこまで痛みは発生せずに放置されることが多いのです。ここで放置されてしまうことで細菌が異常繁殖してしまい口臭が悪化するための土台が作られていきます。

歯周ポケットで細菌が繁殖する

歯肉が赤くはれ上がって放置してしまうと、歯ぐきと歯の境目がより深くなっていくので歯周ポケットができあがるようになります。この歯周ポケットが発生するとより清掃が困難になるので、歯周ポケットにプラークが大量発生するのです。このプラークが臭いを発する原因となりますので、突然口臭が悪化した人は歯周病になりかけているサインとも言えます。

歯垢や歯茎の膿から腐敗臭がするようになる

そこからさらに放置してプラークが大量発生し膿ができるようになるとより臭いが悪化します。特に、膿は非常に強烈な悪臭を発生させるので、もはや確認する必要が無いくらいにいやな口臭になってしまっているでしょう。プラークは放置することで非常に強固にくっついてしまう状態になりますので、早めの対処ができないと自分ではどうしようもない状況になってしまいます。

歯周病からくる口臭の改善策

この歯周病からくる口臭はある程度自助努力で改善させることができます。口臭や歯周病が気になるという方は自分の歯のケア方法を一度見直してみましょう。

歯ブラシと歯磨き粉を見直す

歯ブラシや歯磨き粉という存在は、実際に虫歯や歯周病にならないとありがたみが感じないという人もいるでしょうが、しっかりとケアをするという意識があるのならば中途半端に選ばないである程度厳選しないといけません。

効果が感じないからといって安いものを選ぶのはNGです。市販の歯磨き粉や歯ブラシにも歯周病に対して効果がある商品が発売していますので、そちらを購入して使ってみましょう。

また、歯を磨くときに出血をする場合は歯肉炎になっているというサインなので注意してください。その段階で放置するのではなく急ぎ歯周病ケアを行って歯と歯肉との間にある歯垢を除去しましょう。

歯間ブラシやフロスを使用する

しかし、歯ブラシや歯磨き粉だけでは自分の歯を最大限保護することはできません。そこで役立つのが歯間ブラシやフロスト言った歯の隙間といった磨きにくい場所でもしっかりとケアしてくれる道具です。特にデンタルフロスは歯の表面についたプラークを除去する能力が高いので、歯の隙間以外にも歯の表面をこするといった使い方もできます。

フロスには糸巻きタイプのフロスやホルダータイプのフロスが存在しますので、どちらを使うのかをまずは決めましょう。一般的に使われている割合が高いのはホルダータイプのフロスでこれは糸巻きタイプのような下準備が不要というメリットも存在します。ただし、無理に引っ張ることで歯に負荷がかかってしまう恐れもありますので、ホルダータイプのフロスのみが優れているというわけではないのです。自分が使いやすい方を用意した方が良いでしょう。

歯石を除去する

歯ブラシ・歯磨き粉・歯間ブラシ・デンタルフロスといった歯のケアアイテムを駆使して、歯石を除去しましょう。歯石が取れれば菌が発生しにくくなりますので歯石をできる限り除去してください、歯医者でも歯石除去は徹底的に行われますが、できれば自分自身で除去する努力もしましょう。特に歯垢が溜まりやすい前歯の裏側や奥歯の間といった部位は徹底的にケアしましょう。

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歯周ポケットのクリーニングをする

歯周ポケットがすでにできあがってしまっている人は通常の歯磨きといったケア方法ではクリーニングできません。浅い隙間ならばまだ歯ブラシを変えるだけでも対応できますが、深くなってしまった溝は「スケーラー」と呼ばれる器具や超音波振動装置を使ってケアすることになります。

深い歯周ポケットはディープスケーリングを使ってケアする方法もありますが、歯周ポケット内に発生した歯石は出血するケースも非常に多いので、歯周ポケットのケアを本格的にする場合は病院で診てもらった方が良いという声が多いです。

その他の口臭の原因と改善方法

口臭の悪化には歯周病が大きな原因となりますが、それ以外にも原因がありますのでそちらのケアをすることも大切になります。いくら歯周病のケアをしたところで他のケアがおろそかになっていては結局口臭は治りません。万円無くケアすることが大切なのです。

虫歯

歯周病になると口臭が悪化するというお話は聞いたことがある人も多いでしょうが、実は虫歯によって口臭が悪化するケースもあるのです。まず、虫歯を放置すると歯の神経が死んで腐敗が発生するようになるので、腐敗臭が虫歯から生じるようになって一気に口臭が悪化します。神経が死んでしまった虫歯というのはだいぶ症状が悪化している状態なので、現代社会ではここまで放置することは稀ですがそのようなパターンもあるという認識で捉えておいてください。

また、虫歯になってしまうことで歯の表面に凸凹が発生するようになりますので食べかすが詰まりやすくなります。しかも磨きにくくもなりますので、発酵してしまい腐敗臭が発生する可能性も高まるのです。より大きな虫歯ほどこの傾向にありますので、虫歯が悪化すればするほど比例して口臭も悪化しやすくなります。

ちなみに、虫歯を治療した後は銀歯などを被せて終了となるケースが多いですが、銀歯と自分の歯の間には隙間ができてしまうケースも多く、その隙間に食べかすが溜まってしまうことで腐敗臭が再び発生してしまうケースもありますので、要注意です。

対策方法は虫歯を作らないことと、虫歯ができてしまったとしても早期に病院で治療をしてもらえば特に大きな被害が出る前に対応することも可能でしょう。本当に初期の段階の虫歯ならば歯磨きといったケアをすればある程度自然に治癒できるものではありますが、悪化してしまうと自然治癒できなくなってしまいますので定期的な検診は必須になるのです。

舌苔

舌苔とは舌に生えた苔のようなものであり、食事のカスや細胞が剥がれ落ちたものを媒体として細菌が繁殖してできたものとなっております。つまり、汚れや菌の固まりとなっておりますので発生しない方が良いのです。この舌苔があるかどうかの見分け方は簡単で舌が白くなっているのかどうかで判断してください。ちなみに、タバコを吸っている人は舌苔が黄色くなることもありますが、それは舌苔にタールやニコチンの色が付着していることが原因です。

ちなみに、血行不良状態になっているという人も舌が白くなることがありますが、そこに悪臭がセットとなっている場合には舌苔ができていると考えましょう。舌苔ができてしまう原因はドライマウスや喫煙、免疫力低下といった日常的なケアが必須な項目になりますので、ある程度意識して行動する必要があります。

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ドライマウス

こちらは舌苔とリンクしている項目ですが、ドライマウスになってしまう方はどうしても口臭が悪化しがちなのです。というのも、ドライマウスの人は唾液がほとんど出ないような状態になるので口の中が中性ではなく酸性になりがちで細菌バランスがくずれるようになります。こうなると、歯周病菌の増殖や舌苔の増加に繋がってしまうので、口臭が悪化してしまうのです。また、悪玉菌が一気に増加するので膿栓や膿汁もできるようになってしまいます。

口臭が悪化する原因は虫歯・歯周病・舌苔・膿栓・膿汁と色々とありますが、これらはドライマウスになることで発生確率が上昇してしまいますので、口臭対策にはドライマウス対策が必須となります。

しかし、ドライマウスはいろんな事柄が原因となってしまいますので、それらの原因を発見して対策をするしかありません。過剰なストレスでドライマウスになっているという方はストレス緩和が急務になりますし、何らかの病気で口の中が乾燥するという方は病気の治療が先決になり、薬の副作用で口内が乾燥するという場合は薬を変更する必要があります。

歯周病は一日にしてならず

歯周病は何らかの病気と違って、感染することで急に発症するものではありません。少しずつ悪化していった結果発症するものなのです。そのため、治療も薬を飲んで即改善とは行かないケースが多く時間がかかってしまいます。しかし、歯周病の辛さや苦しみは発症してみないとわからない部分がありますので、どうしてもケアがおろそかになりがちです。

この歯周病は発症してしまうと非常にやっかいな部類に入りますので、よくわからないといって適当な対処をするのではなく、発症したらアウトという気概を持って歯磨きといったケアをする必要性があります。