トリートメントの効果・成分
シャンプーは髪の毛や地肌の汚れ、皮脂などを洗い流すことはできますが、洗浄成分がメインのため、シャンプーだけではきしみや痛みは改善されません。
トリートメントは、毛髪を健康な状態に修復することを目的としてつくられたものであり、粘度が高く毛髪に吸着するとともに内部にも浸透して働きかけるという特徴があります。
詳しく見ていきましょう。
髪にツヤと柔らかさを与える
髪の汚れを落とすシャンプーと違い、トリートメントは痛んだ髪を補修したり潤いを与える役割があります。
トリートメントでケアを継続的に思うことで、ツヤや潤いがある髪が手に入ります。
髪のダメージを修復する
トリートメントは髪の毛の内部に浸透して、傷ついた髪の毛を健康な状態に戻そうとします。
髪の毛を構成している主成分であるケラチンやセラミド、アミノ酸などを多く配合しているトリートメントは、特に髪のダメージを修復してくれる作用が期待できます。
また、商品によってはビタミンやミネラル、植物エキスや植物オイルなど、髪の毛を健やかに保つための成分が含まれているものもあります。
髪の内部に栄養分を届ける
艶やかでハリのある美しい髪の毛を育てるためには、栄養成分が必要。
髪の毛のツヤや潤いに関係する油性成分は、ダメージ修復にも期待できます。
オリーブオイル、ホホバオイル、アボカドオイル、スクワランなど、保湿してくれる油性成分を補うことで髪にツヤや柔らかさを与えることができるでしょう。
トリートメントの効果的な使い方
ここからは、トリートメントの効果を高めることができる使い方を、画像付きで詳しくご紹介します!
トリートメントをした髪の上からホットタオル&ラップで10分ほど蒸す
トリートメントを髪につけてコーミングしたら、ホットタオルとラップで10分ほど蒸しましょう。
ホットタオルは、清潔なタオルをお湯につけてしっかり絞ったものでOK。さらに上からラップを巻くとなお良いです。
蒸しタオルをすることで、よりトリートメント成分が髪に浸透しやすくなります。
洗髪後は、必ずしっかり乾かす
髪を洗った後は、必ずドライヤーで髪を乾かしましょう。
ドライヤーで乾かさずそのまま自然乾燥しようとすると、髪の中にある水分がどんどんと外に放出されてしまい、髪の乾燥やパサつきの原因になります。
できる限り素早く髪は乾かすようにしましょう。
トリートメントの種類
トリートメントは、髪それぞれのトラブルにより専用のケアを選ばないと、期待する効果が得られないこともあります。
また、トリートメント剤によってはパーマやカラーリング、白髪染めなどのパフォーマンスを低下させるものもあります。
そこで、洗い流さないトリートメント、カラーリング用、白髪染め用、傷んだ髪用のトリートメントについてそれぞれ解説します。
洗い流さないトリートメント
洗い流さないトリートメントは、保湿やダメージ補修などの成分を洗い流すことがないため、髪の毛に長く作用し続けることが可能です。
ヘアアイロンでのスタイリング前に使うことで、熱によるダメージを軽減することができます。また、紫外線や埃、臭いの吸着などを防いでくれるのも大きな魅力です。
カラーリング用トリートメント
カラーリング用トリートメントは、カラーリングとトリートメントが同時にできる便利なものです。一般的にカラーリングする際には、髪の毛に大きなダメージがあります。
カラーリング用トリートメントは、表面まで染料が入って色が変わりますが、内側からはトリートメント剤の成分が浸透。髪の毛のダメージを修復したり、ツヤや柔らかさをキープするために働きかけてくれたりします。
自宅でカラーリングとトリートメントが簡単にできることに加え、繰り返し色を変えてカラーリングしても髪が傷みにくいというメリットがあります。
白髪染め用トリートメント
白髪染め用トリートメントは、カラーリング用トリートメントと原理はほとんど変わりません。ただ白髪染めに特化しているため、染まり具合が一般的なカラートリートメントよりも速いという特徴があります。
白髪染めは、カラーリングと比べると髪に栄養を補給する成分が含まれているものが多いですが、トリートメント剤が配合されることによって、さらに髪のダメージを軽減することができます。
何度も繰り返し使うことで、より染まりやすくなります。
傷んだ髪用トリートメント
トリートメントは本来、傷んだ髪を補修したり、栄養成分を浸透させることが目的。髪の表面だけでなく内側まで浸透して補修を行ってくれます。
ダメージが大きい髪の毛は、補修をメインとしたトリートメントが必要です。
成分も大切ですが、トリートメントを塗った後、シャワーキャップをかぶって放置したり、入浴しながら毛髪を温めたりするなどの工夫をすると、より実感できるでしょう。
人気の洗い流さないトリートメント
紫外線や静電気、乾燥など、髪の毛は日中さまざまな外的刺激を受けることによって大きなダメージを受けます。流さないトリートメントは外出する前などに塗ることで、1日髪の毛へのダメージから守ってくれるというメリットがあります。
ミストやジェル、ミルクやオイルなど、洗い流さないタイプのトリートメントには様々なタイプがあります。ネットでも人気となっているおすすめの洗い流さないトリートメントをご紹介します。
ルベル イオ エッセンススリーク
砂漠に生える生命力にあふれた木の実から抽出されたホホバエッセンスが配合されており、さらりとした触感でありながら、髪の内側までしっかりと浸透します。
髪がひっかかったり、うねりでまとまらなかったりするのを防いでくれます。
またシア種子エッセンスが配合されており、紫外線が厳しくなる季節でもパサつきやごわつきを軽減してくれるのも大きな魅力です。
ディーセス エルジューダ エマルジョン
細い髪でコシやハリがなくて悩んでいる人にぴったりのトリートメントです。
トリートメントの本来の作用であるダメージ補修にも優れており、髪の毛と親和性の高いケラチンが毛先まで浸透して髪を強くしなやかにします。
シャンプー後にタオルドライして塗布すれば、ドライヤーをかけている間も乾かした後も指通り良好で思いのままにスタイリングを楽しむことができます。
就寝前に使用すればトリートメントとして、朝はトリートメントとスタイリング剤を兼ねて使用することができるのが大きな魅力です。
オルナ オーガニック ヘアオイル
天然植物由来成分にとことんこだわったオーガニックヘアオイルです。
保湿やツヤだしをしてくれるアボカドオイル、ホホバオイル、ツバキオイル、シアオイル、オリーブオイルなど25種類にも及ぶ天然植物のオイルが配合されています。
ドライヤーやヘアアイロンの使用前後にトリートメントすれば、熱ダメージを軽減してくれるだけでなくツヤツヤでまとまりのある髪に仕上げてくれます。
まとめ
毎日のシャンプーでリンスやコンディショナーを使用することがありますが、これらは髪の毛の表面をコーティングすることはできても髪の内部まで浸透することができません。
トリートメントは、髪の内側に浸透し組織に働きかけることによって傷んだ髪の毛を補修してツヤのある美しい髪を取り戻してくれます。
今回ご紹介したトリートメントの目的やおすすめの商品を参考に、自分の髪質にあったトリートメントを探してみてくださいね。