国際結婚の離婚率が高い理由
国際結婚したいと思っている女性にその理由を聞くと、レディファーストが魅力であるといった答えや、ハーフの子供が欲しいからといった答えがよく聞かれます。確かに、女性にとって、男性からの気遣いは気持ち良いものです。また、目がぱっちりとして可愛いハーフの子供に憧れる気持ちも分からないでもありません。
しかしながら、事実国際結婚は離婚率がとても高いですから、よく考えてから決めた方が良いと言えそうです。では、国際結婚で壁になるはどんなことなのでしょうか?
言葉がうまく通じない
言葉の違いもまた、国際結婚に立ちはだかる大きな壁と言えます。ネイティブ並みに自由に言葉が操れる人であれば、細かいことやニュアンスなども理解できることでしょう。しかしながら、皆が皆そこまで語学が堪能ではありません。
お付き合いをしている時であれば、何とか意思の疎通がはかれていても、結婚して子育てしたり異国での生活を始めるとなると、やはり違ってきます。また、夫婦で意思の疎通がはかれていても、配偶者のご両親や親せき、ご近所さんとコミュニケーションがうまく取れない場合もあります。こういった生活が、期間限定のものであれば何とかクリアできるかもしれませんが、永遠に続くと思い落ち込む人もいるようです。
両親とうまくいかない
二人がお互いを愛し信じて結婚しても、両親との関係が上手くいかないこともあります。これは、国際結婚に限ったことではありませんが、慣れない国での生活とこれがストレスになり別れてしまうカップルもいます。国際結婚に反対の人もいますし、日本人を好きではない人もいるのかもしれません。これも、なかなか難しい問題です。
しかしながら、一緒に生活しているうちに打ち解けてくることもあります。お互いの誤解が解けて、良い関係となることもあるのです。
文化の違い
世界は本当に広いです。そして、それぞれの国や地域によって様々な文化や習慣があります。中には、それが耐えがたいと思うこともあるのかもしれません。例えば、日本は時間に厳しい国であると言われていますが、世界の中にはかなり時間にアバウトなところもたくさんあります。
また、衛生的にあまり良いと言えないような国もあります。他にも、驚くような文化や習慣があり、なかなか慣れることができずギブアップする人もいます。
食生活の違い
長く慣れ親しんできた和食。私たちは、いつでもこれを食べられる環境にいます。しかしながら、海外に行けば当然そうではなくなるでしょう。その地の食材や料理にすぐに慣れることができる人もいますが、なかなかできない人もいます。日本ではあまり口にすることがない食材や味付けも、時々食べるから美味しいのです。
しかし、それが毎日続くとなると悩む人もやはりいます。特に、病気をした時など、日本の梅干しを恋しく思う人は少なくありません。お醤油やお味噌などを、恋しく思う人もいます。国によっては、こういった調味料が手に入りにくいところもあります。
国別に見た国際結婚の離婚率
国際結婚と言っても、どの国人と結婚するかによって上手くいきやすかったり行きにくかったりします。では、国別の国際結婚の離婚率はどのようになっているのでしょうか?
中国人と日本人
中国人と日本は地理的に近いこともあり、国際結婚も少なくありません。また、同じ東洋人ですから、身近に感じるといったメリットもあります。しかしながら、離婚率を見ると、やはり高い傾向が見られます。
中国人の男性と日本人の女性が結婚した場合、およそ2人に1人が離婚に至っています。また、中国人の女性と日本人の男性が結婚した場合、およそ3人に1人が離婚しているようです。
フィリピン人と日本人
フィリピン人の姿も良く目にします。フィリピン人と結婚する日本人もたくさんいます。フィリピン人の男性と日本人の女性が結婚した場合、およそ7割が離婚に至っています。また、フィリピン人の女性と日本人の男性が結婚した場合、およそ4割のカップルが離婚しています。
アメリカ人と日本人
アメリカ人と日本人のカップルを見てみると、離婚しているカップルはあまり多くはありません。アメリカ人の男性と日本人の女性が結婚した場合は、4~5組に1組程度が離婚しています。また、アメリカ人の女性と日本人の男性のカップルの場合は、反対に離婚率は高目です。5組中2組程度が離婚に至っています。
韓国人と日本人
韓国人と日本人のカップルはどうでしょうか。韓国人の男性と日本人の女性が結婚した場合、半数近いカップルが離婚しているようです。反対に、韓国人の女性と日本人の男性が結婚した場合も同じくらいの離婚率になっているようです。
国際結婚で離婚しないためには
言葉も習慣も文化も異なる人と人生を共にするのは、想像以上に大変なことかもしれません。しかし、国際結婚をして末永く幸せに暮らしている夫婦ももちろんたくさんいます。国際結婚を成功させるには、努力も必要になってくるということです。
お互いを敬う
意見が価値観が異なる場合、どうしても自分の方が正しくて相手が間違っていると思いがちです。しかし、そういった考え方が結婚生活を壊してしまうことになりかねません。どちらも間違っていませんし、どちらも正しいのです。
大事なことは、お互いを認め尊重し合うことです。そして、二人の間でルールを作って暮らすようにすると良いでしょう。
相手の文化を理解する
世の中には、びっくりするような文化も存在しています。中には、日本では絶対にありえないような文化もあります。そういった時に、相手を否定しているだけではいけません。どこまでも理解しようとする姿勢がとても大切なのです。
語学教室で勉強
言葉の行き違いで、夫婦の間に深い溝ができてしまうこともあります。愛を語る時だけ言葉が通じていてもダメです。夫婦になれば、更に高度な語学が要求されます。ですから、積極的に言葉を学ぶようにしてください。可能であれば、語学学校などで勉強するのも良いでしょう。
まとめ
国際結婚は、ロマンチックで憧れている人も多いかもしれません。また、日本ではあまり浸透していないレディファーストに感動することもあるでしょう。もちろんそれは良いのですが、国際結婚ならではの苦労があることも理解した上で結婚を決めるようにしたいものです。