アメリカは肥満の反面教師?日本との違いを徹底比較

世界有数の肥満大国と言われるアメリカ。日本とは肥満のスケールが違う印象ですが、ここ数年は生活習慣の変化によって日本でもいわゆる欧米型の肥満が増えつつあると言われています。欧米型肥満の特徴をおさえつつ、日本型肥満と比較していきましょう。もちろん、欧米型肥満にならないためのアプローチも御紹介していますので、ダイエット中の方もそうでない方も参考になさってください。

アメリカ人に肥満が多い理由

砂糖の摂取量が多い

アメリカは世界でも一、二を争う砂糖の大量消費国です。普段から砂糖を大量に摂取しているということですから、肥満になりやすくなるのもうなずけますね。アイスクリーム、クッキー、ケーキ。アメリカ人がよく食べるメニューを見ると、どれも砂糖をふんだんに使ったものばかりです。砂糖だけでなく脂質も過剰に摂取しており、フライドチキンやハンバーガーなどに含まれる脂質と糖質は日本人が1食で摂取する基準量をはるかに超えていると言われています。

ジャンクフードが人気

アメリカはジャンクフード大国としても知られています。ハンバーガーやフライドチキン、ピザなど手軽に手に入る食事を好む傾向にあり、日本でも多くのジャンクフードが輸入されています。ほとんどのジャンクフードはよりおいしく感じさせるために添加物や脂質、糖質を過剰に盛り込んでいるという特徴があり、毎日食べていれば早晩肥満や生活習慣病に結びつくことは目に見えています。

また、ジャンクフードに含まれる添加物には一種の習慣性があり、本人も気づかないうちにジャンクフードを食べることがクセになってしまい、ある意味で依存症のような状態に陥ってしまいます。ただ、貧富の格差が激しいアメリカでは低所得者ほど安価なジャンクフードに頼らざるを得ないという背景があり、一律にダイエットを推し進めるだけでは問題が解決しないのが実情のようです。

通学が自家用車


アメリカ特有のお国柄として自動車通学が挙げられます。一定以上の所得をもつ家庭では中学生以下の子どもを毎日自家用車で送迎する習慣があり、このことが子どもの運動不足を助長しているという側面もあります。ただ、自動車通学は決して過保護ではなく我が子を危険から守るという意味合いがあり、背景にはここ数年悪化の一途をたどっているアメリカ国内の治安の影響が指摘されています。

遺伝的体質

アメリカ人は日本人にくらべて遺伝的にもともと太りやすいと言われています。より具体的には脂肪を蓄積しやすい遺伝子をもっているということで、これに運動不足やジャンクフード依存がくわわるのですからもう、自分から肥満を呼び込んでいるようなものです。

アメリカ型肥満の特徴

全体的に太ってしまう

日本人の肥満というといわゆる下半身太りが典型例ですが、欧米型肥満は上半身も下半身もまんべんなく脂肪がつくパターンが一般的です。体質の影響もありますが、ホワイトカラーほど運動をしない、という統計データからもわかるように、アメリカ人は全体的にカロリーの過剰蓄積の傾向があり、それゆえに生活習慣病に至るリスクも高まっていると言われています。

子供の肥満が多い

アメリカ人の健康危機を象徴する現象として、子どもの肥満の増加が挙げられます。子どもは本来エネルギーの代謝効率が良く、多少カロリーを多く摂取したとしても肥満につながることはありません。ただし、アメリカの子どもはおしなべて運動不足の傾向にあり、1日のカロリー摂取量が少なく、それでいて大人と同じレベルの食事量で生活しているために肥満が起きやすくなっています。

筋力が落ちやすい

運動不足とカロリーの過剰摂取が重なり合っているところに欧米型肥満の特徴があります。つまりは筋肉が衰えた状態で脂肪だけがどんどん増えていくということで、これでは不健康な太り方の見本のようなものです。脂肪が多少増えてもある程度の筋肉量が維持されていれば生活習慣病のリスクを軽減することができ、突然死をふせぐことにもつながります。

栄養バランスが偏っている

アメリカ人の一般的な食事は脂質と糖質で成り立っています。スリムな日本人でもアメリカで数年間暮らしてみれば欧米型肥満になってしまうと言われるほど、アメリカ人のカロリー摂取量は日本の常識を越えています。カロリーの過剰摂取以外に栄養バランスが偏っていることも問題で、不飽和脂肪酸やミネラルが不足することによりなおさら太りやすく痩せにくい体質がつくられていると考えられています。

日本も欧米化している?

肉の摂取量が増えた

日本でも食の欧米化が急速に進んでいます。とくに顕著なのは肉類の摂取量が増えたことで、日本人の栄養バランスがくずれつつあります。肉類の過剰摂取は飽和脂肪酸の蓄積に直結し、最悪の場合は動脈硬化が助長されたり、心筋梗塞のリスクが急激に高まったりします。肉類を摂取してはならないということではなく、野菜や魚介類をバランスよく食事に取り入れることが大切です。

デスクワークが増えた

ここ数十年で、日本人の働き方は大きく変わりました。ほとんどの企業ではデスクワークが中心となり、仕事の場でも能動的に体を動かす機会が失われつつあります。社会人にとって労働は1日の3分の1以上を占める要素ですから、その時間の大半をデスクワークにあてているのでは、欧米型肥満に近づくのも無理からぬことです。

デスクワークの場合は意識的に徒歩や電車通勤を心がけたり、昼食を持参したりするだけでもカロリーの消費量があがり、痩せやすい体質がつくられていきます。

デスクワーク中にできるダイエット!ポイントを抑えよう

アメリカ型肥満にならないためには

和食中心にする

体質改善を行ううえで、食は重要なキーワードとなります。遺伝的体質の異なる日本人が欧米型の食事をつづけていたのでは肥満になるのもある意味で当たり前の話で、日本人には日本人に合った食生活を守ることで欧米型肥満はもちろん、生活習慣病のリスクも大幅に下げることができます。ただ、半永久的に和食だけというのでは飽きてしまいますから、週に2回は洋食をバランスよく取り入れるなど、無理なくつづけられる食生活を工夫しましょう。

間食をあまりしない

ダイエットの敵は間食です。むやみに間食をすると血糖値が急激に上がってしまい、内臓に負担をかけてしまいます。アメリカ人が肥満になりやすいのは間食の習慣があり、糖質を必要以上に摂取しているためだと言われています。

飽食の時代にあって間食は本来必要ないのですが、どうしてもおやつがほしい時にはせんべいや羊羹など、糖質があまり使われていない種類のものを選ぶようにしましょう。間食以上に悪影響を与えるのが夜食で、胃腸を休ませてリズムをととのえるという意味でも夜食はさけるべきだとされています。

炭酸飲料をなるべく摂らない


ハンバーガーと炭酸飲料。このふたつがアメリカ人の食生活を代表する食品だと言われるほど、日本人にとってはイメージが強いものです。炭酸飲料には多量の糖分が含まれており、コップ1杯飲んだだけでも許容量以上の糖質を摂取したことになってしまいます。

炭酸飲料にはある種の習慣性があるため手放すのは難しいかもしれませんが、3日に一度、1週間に一度、1カ月に一度という風に段階的に摂取量を減らすことにより依存性を断ち切り、ストレスのないダイエットをつづけることができます。

移動手段は徒歩・電車・バスで

効率よくダイエットをつづけるためには、食事制限と適度な運動をセットにする必要があります。会社勤めの場合は自動車通勤ではなく徒歩や電車、バスで会社にむかうようにし、日々の運動量を意識的に高めるだけでも脂肪が燃えやすくなります。普段の買い物も宅配産業に安易に頼るのではなく、面倒でも近くのスーパーに足を運び、こまめにカロリーを消費するようにしましょう。

まとめ


欧米型肥満の特徴は、運動不足とカロリーの過剰摂取です。日本でも生活環境の変化によって徐々に欧米型の肥満が増えつつあり、深刻な社会問題につながりつつあります。特別なメソッドは必要なく、和食中心の伝統的な食習慣を大切にし、こまめな運動を心がけるだけでも欧米型肥満をふせぎ、生活習慣病のリスクをさけることができます。間食、夜食、炭酸飲料。この3つはダイエットの敵だと覚えておきましょう。